台湾観光といえば夜市が人気ですが、実は台湾の朝市も楽しいのです。
3日目の朝はホテルの無料朝食を利用せず、台北市内の雙連朝市を散策。お粥専門店へ朝ご飯を食べに行きました。
台湾の朝市に出かけてみよう!雙連朝市はMRT雙連駅からすぐ
青空市場という言葉がぴったりなよく晴れた朝。3月末といえども台湾ではすっかり初夏の陽気。新緑の街路樹がキラキラとしていました。
朝の散策に選んだのは、MRT雙連駅からすぐの雙連朝市。台北駅からは淡水信義線(赤色の路線)で2駅です。
台北駅の地下にも少しずつ慣れ、地下鉄のホームに無事到着。淡水信義線の赤色の看板に沿っていけば辿り着けましたよ。
台北3日め。地下鉄の駅で地元の人に尋ねられて教えれたwだいぶ慣れてきたかな。
— meg (@yukimegri) 2018年3月29日
そう、ここで地元の人に行き方を聞かれる事案発生w
地下鉄のホームで電車を待っていたら、(おそらく)台湾語で何か話しかけられたのです。北京語はわかるけど、台湾語は聞き取れない。
「ごめんなさい、私たち日本から観光で来ていて詳しくないんです」と北京語で返してみたところ、向こうも北京語で話してくれて、どこへ行きたいのかがようやくわかりました。
話しかけた相手が日本人だったことにも、中国語が話せることにも驚いてました(笑)
新北投に行きたかったそうで、有名な温泉地だからガイドブックで見ていてピンと来たんですよね。一緒に路線図を確認して、淡水信義線の同じ方向だからこの電車でOKですね、と話して一件落着。
一日めは迷子になって、親切な台湾人夫婦に助けられ、二日めは迷わず台湾鉄道に乗れ、三日めは地元の人を案内。確実に成長していますw
新鮮な魚介や野菜、日用品が並ぶ台北の雙連朝市
たくさんの地元の人で賑わう雙連朝市。新鮮な食材はもちろん、食べ物やさんの隣には服が売ってたり、下着が売ってたり、なんともカオス。
見ているだけでも十分楽しめます。
色とりどりのお惣菜。立派なエビも!
いろんな部位の鶏肉がずらり。
こんな大きなアスパラを見たのは初めて。
一緒に旅した友人のお母さんはお料理が大好き。二種類のニンニクを買って帰ってましたよ。
お土産に人気の台湾スイーツも!市場のパイナップルケーキが侮れない
私が買ったのはこれ。パイナップルケーキです。7個入りで150元(約550円)。
パイナップル餡は甘め。ケーキの生地がしっとりしていて、バターの風味が濃厚でした。
市場の売り物だから包装はシンプル、成分表記とかないしお土産にはちょっとなーと、自分がお腹空いたときに食べるぐらいのつもりで買ったんですけど、これがなかなか侮れない。
あとからスーパーで買ったものよりこっちの方が断然おいしかったです!もっと買えばよかった(;・∀・)
値段交渉もせず、言い値で買ってしまったので高かったかなーと思ったりしたんですが、有名な微熱山丘(サニーヒルズ)なんかだと倍ぐらいのお値段がするのですね。
雙連市場のパイナップルケーキはリーズナブルで風味豊か。抵抗なければぜひ買ってみるといいですよ。
文昌宮と下町の雰囲気が残る台北の小さな路地
雙連朝市が並ぶ通り沿いには文昌宮という廟があります。学問の神様が祀られていて、学業や出世のご利益があるそうですよ。
メインの通りから一歩入ると、地元の人の生活を垣間見るような、下町情緒溢れる路地が続いています。
粽や腸詰もおいしそう。真ん中のお椀に入っているのは何だろう?ここでも何か食べて行きたい気持ちを抑えて、お目当てのお粥やさんへ向かいます。
朝市を見たあとは雙連肉粥でお粥の朝ご飯
お粥やさんへ行く途中の路地。こういう何でもない日常の景色を眺めるのも旅の醍醐味。
雙連朝市から歩いて1、2分のところにある「雙連肉粥」というお粥やさん。
朝市もお粥やさんも当初のプランには入れていませんでした。
前日に訪れた猴硐猫村のカフェに置いてあったガイドブックでたまたま見かけて、気になったから来てみたというわけなのです。
『2泊3日でここまで遊べる! 週末台湾ベストルート 』という本。
お店の看板メニュー肉粥。一杯30元(約110円)。
肉粥だからお肉が入ってるだけかと思ったら、他にもいろんな具材が入っていました。大好きな牡蠣入り!小さいけどミルキーでおいしい。
肉粥の「肉」は肉類の肉ではなくて、豚肉とか鶏肉とか魚肉とか、何かしらの身が入っているという意味での肉なのですね。小エビやシイタケや大根も入っていました。
あっさりしてるけど野菜や肉の旨味がちゃんと効いています。料理上手な友人も絶賛。おかわりまでしていましたよ。
一緒に頼んだ揚げ豆腐と紅焼肉(ホンシャオロウ)。皮がサクサクしていて、揚げたての熱々をいただけます。
甘めの付けだれでまた違った味を楽しめますよ。
調理場から作り立てのものが運ばれます。
お店の向かいの路地。
同席した年配の台湾人ご夫婦は、すぐ近くにお住まいなのだそう。奥さんは日本語がペラペラ。日本統治時代にはたくさんの日本人がこの辺りに住んでいたそうです。
日本人と同じ学校に通い、成績優秀だった奥さんは一級学生、つまり日本人と全く同じ教育を受けてきたと誇らしげに話していました。
日本人は大好き、でも中国人は大嫌い、とはっきりおっしゃっていて、中国にも住んだことがある自分は複雑な気持ちになりましたね。
日本のことをそれだけ気に入ってくれているのは嬉しいし、統治時代の日本による教育は質の高いものだったのでしょう。
この嬉しくもなんだか悲しい気持ちを抱きながら、続いて二二八和平公園へ向かいます。台湾にとって歴史的に大きな出来事である二二八事件について学びに。
おいしい!楽しい!だけじゃない、台湾旅。台湾と中国と日本と、実際に起きた事件と歴史的な関係を知り、深く考えさせられる場所でした。次回に続きます!