3月に開催されたブログの勉強会「岡ブロ(岡山ブログカレッジ)」のレポートを遅ればせながら書いています。昨年9月に移住をテーマに講師をして以来、半年ぶりの岡ブロ参加となりました。
岡ブロについての詳しい情報はこちらをご覧くださいね。
第23回岡山ブログカレッジの講師とテーマ
テーマ 『複業のリアル!華やかな舞台と裏にある苦悩』
講師 きーたんさん
(2019年3月17日開催)
今回の講師は岡山のグルメブロガーとして活躍中のきーたんさん。この春、鍼灸師の国家試験に晴れて合格され、自身の経営する整体サロン「M2F」で施術を取り入れるべくさらに知識と技術を磨かれています。
まずは合格、本当に本当におめでとうございます!!
上述の通り、きーたんさんはブロガーと整体師の2つの仕事を同時進行中。本業の片手間に取り組む「副業」ではなく、どちらも収入の柱に置く「複業」のスタイルで働かれています。
さらに春までは国家試験の勉強のため学生として学校に通っていたため、3つの柱をこなさなければならないという状況でした。
グルメブロガーとしてテレビ出演されたりと、私たちに見えるのは華やかな表舞台。でもその裏には辛く苦しい試練があったのです。
どんな困難があったのか、そしてこれからどうしたいのかを講義で語ってくださいました。
華やかな舞台の裏にある現実
きーたんさんが最も心が折れてしまった出来事は、最愛の人と離婚する結果になってしまったこと。家庭を守るため、家族のためにと取り組んでいたものの、パートナーの思いをちゃんと引き出すことができていなかったと振り返ります。
男女の価値観の違いに触れられていましたが、確かに男性と女性それぞれの捉え方の違いはあると思います。男性はこう、女性はこう、と定義するつもりはないですが、自分は女性なので女性側の視点ではこうなのかなと。
男性がなんとかしようとあれこれ考えているうちに、女性は自分の中で考え結論を出し、男性が気付くころには女性の心は既に新しい方へと向かっていた、というようなすれ違いでしょうか。そういうペースやタイミングの違いはある気がします。
男女の違いはもちろん、他人同士だからこそ、ちゃんと言葉にして話して相談する時間が必要なんですよね。
例えば他人から転職の相談を受けたとき、家族がいるのか、それとも一人で自由に動けるのかで、こちらからするアドバイスは変わってきます。家族やパートナーがいるならまずは何より理解を得ること。そうでないとスムーズに動けなくなるので。
これが自分のこととなると、目の前のことに精一杯で一歩引いて見られなくなることもあるかもしれません。大事な人だからこそ、普段からこまめに考えていること、取り組んでいることをちゃんと共有しておくこと。
長年一緒に暮らしていると、わかってくれているだろうと過信してしまうことも。決断が一方的にならないよう心に留めておきたいですね。
周りのみんながまぶしすぎた
グルメブロガーとしての実績があり、メディアに露出したり、夢だった整体サロンをオープンさせたりと、今まで羨望の眼差しで見ていたきーたんさん。そんなきーたんさんが岡ブロの他の運営メンバーの活躍に嫉妬していたというのは、本当に意外でした。
特にSNSでは繋がりのある人の状況が目に入り、他人との比較をして焦ってしまいがち。時間を決めて、ちゃんとSNSと距離を置くことも大事だとのこと。
私は逆にSNSはいい気分転換になり、いかにうまく言葉を選んで伝えるかという情報発信の練習の場にしていたりもします。(もちろんだらだらとタイムラインを眺めてしまうこともあります!)
利用目的を明確に、ということもきーたんさんは話されていましたね。他人との比較になってしまわないよう、別の強い目的があるとうまく折り合いをつけられるのではないでしょうか。
そしてできるだけ他人との比較はしないこと。自分は自分。これは日本人の苦手なところというか、学生時代中国で1年留学したことで、この辺りの価値観ががらっと変わりました。
もっと自分に自信を持ってもいいんですよ。私なんかはちょっと厚かましいぐらいかもしれないんですけど、ちゃんと信頼してくれている人はうっとうしいとか思わず寄り添ってくれるし、そうでない自分と合わない人は離れていきます。それでいいのだと思います。
自分より断然実績のあるブロガーさんたちが、私なんて……とつぶやいているのを見ると、え?なんで??そんなこと考えなくても十分すごいのに!とよく思います(笑)
不安なのは自分だけじゃない。そこでほっとするのではなく、不安はあって当然。それとどう向き合うのかが大事なのだと思います。
不安はつきもの。でも今まで自分がやってきたことを振り返ってみれば、できるようになったことがたくさんあるはず。みんなもっと自信過剰になりましょうよ(笑)
お互いがお互いのできることを認め合う。できないことはできる人に頼る。その方が幸せな社会になるはず。
人生は何が起こるかわからない
最後に、きーたんさんの講義で印象に残っていたこと。とある方がご家族の事情でお店をたたむことになってしまったというエピソード。
自分がいくらがんばって結果を出していても、何がきっかけでがらっと状況が変わってしまうかはわからないということです。
岡ブロではずっとベースにあるテーマ、複数の柱を持つこと。これは自分の講義でも話しました。人間関係、仕事、そして住まいも選択肢を複数用意しておくと、いざ何か起こったときに、わずかでも進むための糸口が見えてくる可能性があります。
祖母の1周忌のときにお寺の導師さんが話されていたのですが、煩悩はあることが前提なのだと。人は煩悩をなくそうとするから苦しくなる。それは常にあるもの。さっきの不安の話と同じです。
リスクを回避するのは難しいから、分散させればいい。そういう話だと思います。きーたんさんは安易には複業はすすめられないとおっしゃっていました。もちろん覚悟も時間も資金もそれなりに必要なので。
ただやはりこういう道もあるよ、ということを知っておくと違いますよね。岡ブロの面白さはいろんな生き方に触れられるところだと思います。
おわりに
私も複業とまではいえないけど、副業をしています。
パートで事務をしつつ、週末に英語個人レッスン、倉敷とことこでの外国語発信や、不定期で受ける単発の仕事など。
(二次会は倉敷デパートのふじ心さんできーたんさんの合格祝い。)
副業をしよう!と思って始めたのではなく、岡山に来て語学を生かせる仕事が見つかったものの、週3回の短時間勤務が条件だったので、食べていくためにさらに他の仕事を探し、なりゆきで複数の仕事を始めることになりました。
そうはいっても仕事のかけもちはどんな経緯であれ、始めるまでは不安だと思います。
一歩を踏み出すのに必要なことは、既成概念にとらわれないこと。正社員で安定した長期の仕事を見つけることにこだわっていると、そうでないやり方は目に入りません。
こういう道もある。今までと違う方法をまずはいったん受け入れてみる。そうすることで次に進めるのではないでしょうか。
他の参加者の方のレポートもすごく参考になるので、チーさんの記事のリンクからぜひ読んでみてくださいね。
岡ブロ開催の最新情報はこちら。
これまでの岡ブロ参加レポートも合わせてどうぞ。