岡山市南区新保の住宅街の中を通る遊歩道。ゴールデンウィーク最終日、モーニングをしに行ったナカニシ珈琲さんから風にたなびく鯉のぼりを見つけて、ふらっと歩いてみました。
岡山の鳥はホトトギスらしい。
JR宇野/瀬戸大橋線大元駅から国道30号線と交わる南区泉田まで、約2キロの歩行者・自転車専用遊歩道になっています。
なぜここに踏み切り?と思って道路の向こう側を振り返ると、廃線跡だったのですね。奥が駅のホームになってる!
あとで調べてみたら、1984年まで岡山臨港鉄道という路線が大元駅から岡山港まで通っていたのだそう。ホームがあるのは岡南新保駅跡。
高度成長期には沿線が急激に都市化したことで、開業時と逆に沿線から岡山市街地に向かう通勤通学客の足となった。自転車利用の多い土地柄を反映し、岡山市中心部の南端にあたる大元駅から自転車で市街地の勤務先や学校に向かう需要が多かったため、車内への自転車持ち込みを認めて「自転車券」を発行した。
工場の貨物輸送と、市民の通勤通学の足としての両方の役割を担っていたのですね。自転車持ち込みもOKなんて、当時では珍しかったのでは。
廃線後は市民の憩いの場として遊歩道が整備され、「臨港グリーンアベニュー」と呼ばれているそうです。岡山市に住んで4年めになるけど、まだまだ知らなかったことがいっぱい。
ホーム跡にはレトロな信号機、と思ったら実はからくり時計なんだそう。動くのかな?よく見たら中に駅長さんらしき人形が見える。
ベンチも駅の看板もちゃんとあります。
緑のトンネル。新緑の季節は特にきれい。桜が咲く春にはお花見もできますよ。
大元駅方面。
岡山駅近くにも西川緑道公園の遊歩道がありますが、町の中にこういうのんびり休憩できるスペースが確保されているのっていいですね。
難点は駐車場が周囲にないこと。今回は路駐してちょっとの間写真を撮ったりしました。自転車があればゆっくりポタリングも楽しそうです。
短時間の滞在なら大元駅でももちゃりというレンタサイクルを利用しても。体力がある方は岡山駅からももちゃりを使うこともできますよ。
ももちゃりの注意点としては60分利用が基本なため、ポートがたくさんある岡山駅~後楽園エリアは使い勝手がいいのですが、大元駅周辺だと他にポートがないため、例えば廃線跡を見るついでにカフェに寄ったり、となると30分毎100円の追加料金がかかります。
大元駅からゆっくり歩いても30分程。ウォーキングやランニングコースとしても利用できますよ。
クロスバイクやロードバイク等のスポーツバイクがあれば、もう少し足を延ばして、中央卸売市場のふくふく通りや、児島湖辺りまで行ってみても面白いと思います。今回この臨港鉄道跡を歩いてみて、クロスバイクほしい熱がかなり高まりました(*‘∀‘)
岡山県内には、他にも廃線跡や鉄道沿いを利用したサイクリングコースがあるんですよね。どれも魅力的なコースでますますクロスバイクに乗ってみたくなります!
・下津井電鉄跡「風の道」