晴れの国から旅まち巡り

岡山に移住した三重県人によるブログ。岡山を中心に旅やグルメの記録を発信。

おいしいビールを求めて片道3時間!津山線と因美線を乗り継いでタルマーリーに行ってきました

鳥取県にあるパン屋さんタルマーリーは天然酵母のパンが人気のお店。

パンももちろん気になるんですけど、それよりも一度味わってみたかったのがクラフトビール

 

ホームページを見てみると、「野生の菌で醸すパン、地ビール&カフェ」 とあるように、自然に囲まれた智頭町那岐の土地で、空気中から採取した菌を使ってパンとビールを作られています。

 

こだわりの製法で醸造したおいしいビールを飲みに、山の奥のタルマーリーへ電車を乗り継いで行ってきました。

 

 

タルマーリーの営業時間

タルマーリーは朝10時から営業。パン販売が午後5時まで、カフェはラストオーダー午後4時です。

定休日は基本火曜と水曜ですが、最新情報はホームページのカレンダーで必ずご確認くださいね。 

◆定休日:火・水曜


◆営業時間

パン販売:10〜17時

カフェ:10時~16時L.O.

ピザ:平日11~14時L.O. 休日11~15時L.O.

◆月曜はパン製造お休み、カフェは営業。

 月曜限定ランチセットあります。

自家製天然酵母パン&クラフトビール&カフェのタルマーリー

 

ピザは注文できる時間が決まっています。

また、冬は長期休業があるためご注意ください。参考までにこの冬の休業は2018年12月25日~2019年1月30日でしたよ。

冬季休業のお知らせ | 自家製天然酵母パン&クラフトビール&カフェのタルマーリー

 

タルマーリーへの道のり

タルマーリーへは岡ブロ(岡山ブログカレッジ)きっかけで仲良くなった、うーとさんと一緒に行ってきました。

うーとさんのブログはユーモアを入れつつ役立つ記事が多いんですよね。こちらも合わせて読んでみてください(*´ω`)

uto-blog.com

 

お店があるのは鳥取県の智頭町

タルマーリーがある智頭町は、鳥取と岡山の県境近くにある町。岡山の隣県とはいえ、アクセスはものすごく不便。

岡山の県南に住んでいると、実感としては香川の方が断然近い。県南と県北の隔たりは思った以上に大きいです。

 

まず初めに断っておくと、タルマーリーへは車で行く方が便利です。私たちはどうしてもビールが飲みたくて電車を使いましたが、万人におすすめできる手段ではありません(笑)

 

Googleマップで、タルマーリーがどの辺りにあるのかをチェックしてみましょう。

見事に山の中ですね(;´∀`)

 

タルマーリーへ電車で行くには

タルマーリーの最寄り駅はJR因美線の那岐駅。因美線は、岡山県の津山駅と鳥取県の鳥取駅を結ぶ路線です。

津山~智頭と智頭~鳥取で列車が分かれていて、那岐駅のある津山・智頭間は1日8本程度しか運行していません。

 

さらにタルマーリーの営業時間に合わせた普通列車を探すと、行きも帰りも選択肢は1本のみ!岡山から行くと、乗り継ぎの待ち時間を含め、3時間ぐらいかかります。

(後述しますが、特急を使えばもう1本あります。)

 

なので、日帰りで電車で行くなら次の二つの経路が現実的。

  • 岡山(または津山)から那岐駅へ
  • 鳥取から那岐駅へ

 

遠方からであれば、津山か鳥取に宿泊して向かうことをおすすめします。

 

自然の中でのんびりしたいという方は、タルマーリーの近くに新しくできたゲストハウス「楽之」に泊まるのもいいかもしれません。

 

岡山から那岐までの料金と注意すること

岡山からタルマーリーへ行く場合は、津山線と因美線を乗り継いで那岐駅まで行きます。 

津山駅の因美線ホーム。案内板のフォントに昭和を感じますね。電光掲示板はなく、切符を見せると駅員さんが何番線かを教えてくれます。

今どきなかなかないですよね……。

 

津山線と因美線を経由した場合の片道料金は次の通りです。

岡山ー津山 1,140円

津山ー那岐 670円

合計 1,810円

 

ここで注意しないといけないのは、津山までと那岐までとを分けて切符を買うことです。岡山から那岐までで買うとなぜか1,850円と分けたときより高くなり、しかも営業キロが100キロ圏内のため、途中下車ができません。

津山駅での待ち時間が長いので、途中下車できないとけっこうつらいです。

 

窓口で買うときに駅員さんが教えてくれたのですが、そうでない場合もあるかもしれないので、覚えておくといいです。

 

私たちは帰りの待ち時間に、トマト&オニオン津山駅前店で飲みながら時間をつぶしました(;´∀`) 

 

岡山から那岐までのスケジュール

岡山から那岐まで、電車で行く場合のスケジュールと調べ方を参考までに紹介します。実際に行くときは最新情報をご確認くださいね。

 

2019年2月現在の乗り換えスケジュールは以下の通りです。

 

【行き】

岡山9:42発 津山10:50着

津山11:35発 那岐12:32着

 

【帰り】 

那岐16:35発 津山17:37着

津山18:23発 岡山19:30着

 

GoogleマップやYahoo!路線で検索すると、所要時間が短い智頭急行経由の方が検索結果に出やすいです。兵庫県上郡駅から智頭急行を経由した方が1時間程所要時間は短くなります。但し、特急料金が追加され、片道4,040円かかってしまいます。

 

台湾のローカル線に乗ったときもそうでしたが、田舎の路線を利用するときは検索するのに工夫がいります。

 

初めに那岐発着の列車がどの時間帯にあるのかを見ておくと探しやすいです。 

おすすめはYahoo!路線の時刻表検索。那岐駅の時刻表を調べます。

 

時刻表検索から那岐を入力して検索。

 

津山から向かうので、智頭・鳥取方面を選びます。

 

タルマーリーの営業時間内に合わせると12:32着に乗ればいいことがわかります。

帰りの時間は、津山方面のタブをクリックして調べます。

 

帰りは那岐16:35発になります。

 

那岐発着の時間をクリックすると津山発着の時間が確認できます。

 

あとは那岐発着の時間に合わせて、乗換検索で岡山からのスケジュールを調べます。念のため設定変更で新幹線、有料特急のチェックを外しておくと、津山線と因美線利用の検索結果が出てくるはずです。

 

ちなみに、津山線も因美線も厳密には電車ではなくディーゼル車。田舎の人には「汽車」と呼ばれるものですね。

ICカードは使えません。うっかり岡山駅でピッて通さないようお気を付けください!

www.harenokunikara.net

 

私たちが乗った因美線車両は1両のみでした。

窓から見える景色がのどか。川の水がきれい。

 

レトロな那岐駅は一見の価値あり

那岐駅のホーム。今ではあまり見ることのない木造の駅舎は、ついゆっくりと眺めたくなってしまいます。

森の中へ続く線路もなんだか哀愁があります。

那岐駅からタルマーリーまでは歩いて10分ぐらいです。

 

那岐駅から川沿いを歩けばタルマーリーへ到着 

駅から橋を渡って右へ曲がり、川沿いをまっすぐ進みます。

旧那岐小学校が見えてきたらタルマーリーまであとちょっと。

再び橋を渡れば、お店に到着です。煙がもくもくと上がっていますね。

 

旧那岐保育園を改装した暖かみのある懐かしい空間

タルマーリーの店舗は、もともと那岐保育園だったところです。おしゃれにリノベーションしてベーカリー&カフェに生まれ変わりました。

長い廊下や手洗い場に保育園の名残を感じますね。

招き猫の表情がかわいい。

教室だったところがイートイン用カフェスペースに。

窓辺で庭の緑を眺めながら食事するのもいいですね。 

取り皿やウェットティッシュはカウンターから自分で持ってきて使います。

本や雑誌も。

橋本愛ちゃんが表紙の『FRaU』山陰特集でタルマーリーが紹介されていました。

FRaU 2018年 12 月号 [雑誌]

FRaU 2018年 12 月号 [雑誌]

 

 

タルマーリーのカフェメニュー 

タルマーリーのパンやビールはカフェスペースでいただくことができます。

 

お店に入ると左側に長いカウンターテーブルがあり、置いてあったメニューをチェック。

セミセルフスタイルなので、レジで注文と会計を済ませてから席に着いて待ちます。説明を初めに読んでおくとわかりやすいですよ。

フードメニューはピザやサンドイッチの他、ピクルスやソーセージのおつまみも。

ソフトドリンクとスイーツもあります。

 

念願のクラフトビール!おつまみはソーセージとピザ 

この日は4種類あったタルマーリーのクラフトビール。

イチジクのビールが気になったんですけど、1杯めは食事に合わせやすいと書いてあったセッションエールを。

奥に写っているのは、地元いのしし肉を使った自家製ソーセージ。臭みはなく食べやすかったですよ。ビールとソーセージが合わないわけがない。

 

ピザは二つの味を楽しめるハーフ&ハーフにしました。

右側が旬野菜と豆乳マヨネーズ、左側はトマトソースとチーズです。智頭産トマトとバジルが使われています。

 

本日のおつまみ「生ハムとグリッシーニ」 

グリッシーニはカルディとか成城石井で見かけますね。イタリアの硬くてサクサクとしたパン。そのままでも生ハムを巻いて食べても。

 

2杯めに頼んだベルジャンホワイト。ホワイトエール好きなんですよ。

学生の頃はビールが苦手だったんですが、社会人になってからドイツ旅行でいろんな種類のビールを飲んでみたら、おいしく感じるようになったんですよね。

日本のビールで多いのはピルスナーという、炭酸強めのきりっと冷やして飲むタイプ。ペールエールやホワイトエールのような、冷やしすぎずふわっとした香りを味わうビールの方が好みです。

 

タルマーリーのベルジャンホワイトにはコリアンダーシードとカモミールが入っています。コリアンダーはパクチーのこと。パクチーの種は葉っぱよりも香りが優しいので、パクチーが苦手な人もこれは大丈夫かも?

 

パッケージがかわいい「水曜日のネコ」もベルジャンホワイトです。 

 

別腹のスイーツはヘーゼルチョコスコーン。コーヒーとともに。 

 

パンとビールをお土産にテイクアウト

お家で相方と飲むために、タルマーリーのビールとパンを買って帰りました。お持ち帰り用のビールは330mlで税込800円。

イチジクを使ったビール「レッドゾーンエール」です。アルコール度数は高めの5.5%。

パンは、黒イチジクとカシューナッツのハーフ。税込350円。

ほんのりとした甘みを噛むほどに味わえます。

この日は普通に朝ご飯としていただきましたが、ドイツではブレッツェルをおつまみにビールを飲んだりするから(岩塩のしょっぱさがビールに合うのです)、ビールと一緒に食べるのもありかも。

そういえばこのお皿、名古屋の生活創庫(わかる人には懐かしい名前w)で買ったんだけど、かれこれもう20年ぐらい使ってるなあ(*´ω`)

 

智頭町のタルマーリーはちょっと遠いものの、3時間かけて行く価値は十分ありましたよ!友人と一緒なら、行くまでの列車旅もいい思い出になりますね。