「岡山を旅行するならいつがいい?」と聞かれたら。
私なら必ず「5月!」と言いたい。そのぐらい、この時期の岡山は景色がキラキラとしているのです。新緑が気持ちいい初夏は、旭川沿いを気ままに散策してみるのがおすすめ。
晴れの国らしい真っ青な空。
5月上旬の先日、岡山に遊びに来てくれた東京のブログ友達と一緒に、岡山城周辺を歩いてきました。まちの中心からさほど離れていないのに、自然がすぐ近くに感じられるエリアです。
石山公園から旭川沿いを歩く
岡山駅から東山行きの路面電車に乗って城下(しろした)まで。岡山のまちはコンパクト。歩けなくもない距離なのですが、往復全部歩くと疲れてしまうので、行きは路面電車、帰りは歩いてというパターンでの移動が多いです。
城下の電停から地下道を通って大通りの向こう側へ。
見上げると緑。大きな街路樹がある石山公園へと続く通りです。
石山公園から川沿いの遊歩道へ。
遊覧クルーズ船乗り場がありますね。
以前にも書いているように、この旭川を望む景色が気に入って岡山に住んでみたい!と思ったのでした。
初めて岡山を訪れたとき、川沿いから後楽園、岡山城へと続く風景に、魅了されました。空と川の青、木々の緑。ひと目見てこの町のことが好きになりました。
私にとっては今の暮らしの原点のような、思い入れのある場所です。
碧水園のテラスで岡山城を眺めながら昼飲み
東京のお友達は2018年の夏にも岡山に来てくれたこまだこまさん。前回は一緒に表町を歩きました。
こまさんにお会いするのは、去年の秋に東京へ行ったときに続いて今回が3回め。ブログきっかけで何年もこうして交流が続くのはほんとに嬉しい。
そして私の親友たちはだいたいそうなのだけど、あまり頻繁にはやり取りせずここぞってときに連絡を取るのみ。そんな着かず離れずな距離がなんだか心地いいのです。
この日は少し汗ばむぐらいの陽気。
川沿いからそのまま岡山城へ行くのもいいけれど、喉が渇いてきたし、そういえば橋の向こう側にカフェらしきものがあったなあと。
後楽園と岡山城を結ぶ月見橋を渡ると、Café & Restaurant & Boating 碧水園の建物が見えてきます。
碧水園(へきすいえん)は、かつて後楽園と岡山城を往来した渡瀬船の船着き場だったのだそう。レストラン、テラスでの飲食の他、ボートレンタルもされていて、今でも船着き場的役割を果たしているようです。
ユニークな桃ボートに乗ることもできますよ。
ジェラートや烏城パフェが気になりつつも、こまさんがビールにするってことなんでじゃあ私もアルコールを、とウォッカレモンサワー。岡山産レモン使用。甘ったるくなくてとても好み。
こまさんが飲んでた独歩のマスカットビールも岡山らしくておすすめ。独歩は岡山の地ビールです。
次は烏城パフェとビールかな。揚げたてきびだんごとビール、なんてのもいいな。
メニューは碧水園のウェブサイトを参考に。
テラスで明るいうちから飲むお酒は最高に決まってますね。しかも岡山城を眺めながら。
今日はもうこれで成し遂げたな……ってうっかり思ってしまうぐらいに(酒好き昼飲み好きにとっては)素敵な場所です。
桃ボートが文字通りどんぶらこと浮かんでいて、それがまたシュール。
岡山城のある烏城公園をぶらりと散策
喉をうるおしたあとは岡山城へ。
お城の周り一帯は烏城公園と呼ばれています。烏城(うじょう)は岡山城の別名。昨年秋に改修が終わったばかりの岡山城天守閣は、烏城の名の通り黒塗りの外壁が美しい。
岡山城の見どころなどは公式ウェブサイトにまかせるとして(雑)、私たちはただ適当にぶらぶらと公園内を歩きました。
こまさんが不思議な香りがする……と言っていた大きな木に咲く花。あとでGoogle先生に聞いてみようと撮っておいた写真をGoogleレンズで検索。
どうやらクスノキの花のようです。防虫剤で知られる樟脳(しょうのう)の成分がクスノキには含まれているそうですよ。なるほど、納得。
こまさんが台湾で嗅いだような、と言われてたのも頷けるほのかにスパイシーな香り。風薫る五月、なんて言葉もありますもんね。
風の匂いを感じながら、緑の中をお散歩。岡山を旅行するなら、やっぱり5月がベストです。
▼旭川沿いで毎月開かれる京橋朝市は地元の人にも人気のイベント