岡山でガチ中華シリーズ第2弾は、岡山のモンゴル!赤磐市周匝(すさい)にあるジンギスカン友家です。
モンゴル料理を売りとするこのお店、正直なところガチ中華に入れていいのかは迷うところ。日本人の好みに寄せたメニューもありますしね。
ただ、モンゴル料理といってもオーナーさんは中国の出身。中国の内モンゴル自治区に住むモンゴル民族の人たちによって食べられているモンゴル料理がメインとなります。
そしてさらに何がガチかって、敷地内にゲルがあるのが驚き!!
友家といえば岡山市内の庭瀬にあるのが1号店。
ようやく行けた庭瀬の友家。中国人のお友達に評判のお店で、期待通りの現地の味でした😋
— meg (@yukimegri) May 30, 2020
この日はモンゴル料理メニューから2品。ラム肉のクミン炒めとユーマイサラダ。ユーマイは莜面というモンゴルの蕎麦に似た麺のこと。他ではなかなか見かけない料理。 pic.twitter.com/bRpOTzWW8M
庭瀬の友家のオーナーさんが赤磐市周匝ののどかな環境を気に入って、住まいもそちらへ移し、ジンギスカン友家をオープンしたのだそう。
ゲルの向こうは田んぼと立派な日本家屋。
— meg (@yukimegri) August 22, 2022
モンゴル+ガチ中華っていう振り切ったコンセプトで赤磐でもだいぶ県北寄りなこの立地に開店してしまう友家さんの気概に感服です。#岡山ガチ中華 pic.twitter.com/VxZLlHM5tS
こんなの行かずにはいられません!!
というわけで、友人たちを誘って2022年11月にジンギスカン友家へ行ってきました。
ゲルを予約してモンゴル料理女子会
ジンギスカン友家のゲルを利用する場合は予約が必要です。事前に人数と日時を伝えて空きがあれば予約することができますよ。特にチャージはかかりませんでした。良心的!
今回は岡ブロで知り合ったブログつながりのお友達と4人で女子会。一緒に行ったうーとさんはもう何度か通っていて、ブログ記事もアップされています。こちらもぜひどうぞ。
ジンギスカン友家の外観
もともとあった和食料理のお店の建物をそのまま使っているようで、見た感じはそこまで異国っぽいものではありません。
が、お店の前にはモンゴルの窯が。
飾りかと思っていたら本物の釜。羊の丸焼きを仕込むことができるそうです。RSK山陽放送で紹介されていましたよ。
田園風景が和む敷地内のゲル
ジンギスカン友家のある赤磐市周匝(すさい)は、赤磐の中でも北の端の方。少し北へ向かい吉井川を超えると美咲町。ほぼ県北と言っていい立地にあります。
田んぼに囲まれたのどかな風景の中にモンゴルゲル!!これはテンションが上がります!
羊のマークがかわいい。
お店の裏側にも窯がありますね。
この日は隣のゲルを貸し切っていた中国の人たちのグループが丸焼きを頼んでいました。羊の丸焼きが運ばれていく様子に思わず目が釘付け。
私の愛読しているメディア80C(ハオチー)で神楽坂のモンゴル料理レストランが紹介されていましたが、まさにこのアイキャッチのようなビジュアルでした。
ゲルの中は空調完備で快適
ゲルの中に入るとエアコンがあり、暑さ寒さ対策もバッチリです。
この日は雨が降っていて肌寒かったのですが、エアコンで中は暖かくなり快適に過ごせました。スリッパまで用意してもらって足元が冷えるということもありませんでしたよ。
ジンギスカン友家へのアクセス
このお店の難点はアクセスが不便なところ。ジンギスカン友家までは車が便利です。
岡山市内からは1時間程、倉敷市内からだと1時間半~2時間弱。県北の津山からの方が近いぐらい。
JR和気駅から周匝までのバスもあったのですが、時刻表を見ると1日に数本しかなく、時間も食事をするのに現実的ではありませんでした。
岡山近郊在住の方か、遠方からであればレンタカーを借りて周辺をドライブできる方じゃないとちょっと難しいですね。
近くのおすすめ観光地は湯郷温泉と柵原(やなはら)ふれあい鉱山公園です。
ちなみに今回はお友達のまつこさんに乗せてもらって倉敷から向かいました。(まつこさんありがとうございました!)
私もみんなを乗せていけたらいいのだけど、まだちょっと運転に自信がありません( ;∀;)
助手席でナビ役の私、事前のルート確認をめっちゃしました(笑)
運転苦手な初心者目線で道狭(みちせま)案件(我が家ではこう呼んでいるw)がないかストリートビューをチェック。この道なら大丈夫そう!というルートを選びました。Googleマップを共有しますね。
デフォルトでは狭い道に連れていかれてしまうため、赤磐市多賀のグループホームあさひを経由地に入れています。
起点は180号の最上稲荷入口の交差点。ここまでの行き方はいろいろあります。走りやすい慣れた道でどうぞ。
岡山空港から御津(みつ)を経由するルートで、御津の辺りでコンビニなどに寄っておかないと、その先はトイレ休憩のポイントがなさそうなので要注意です。
岡山市内からであれば、県道27号を赤磐から北上するルートがわかりやすいです。
本格モンゴル料理を堪能!中国料理や中国酒も
女性4人でいくつかの料理をシェアして食べました。モンゴルの羊肉料理はもちろん、大盤鶏(ダーパンチー)や辣子鶏(ラーズージ)などガチ中華な中国料理メニューもあります。
ジンギスカン友家のメニュー
モンゴル串焼き中心のメニューです。他にもランチメニューや焼肉メニューなどがありますが、今回はこの写真のメニューの中から頼みました。
羊の丸焼き55,550円!これはいつか大人数で頼んでみたいですね。スペアリブ焼きハーフぐらいなら少人数でもいけるかな?
塩とバターが入ったしょっぱいモンゴルミルクティー
まずはモンゴルミルクティー。これは私が個人的に絶対頼みたい!と思っていたものでした。
モンゴルの茶器がまた異国感漂っていて素敵。
シリアル的な穀物をお好みで入れて飲みます。粟を炒ったもの。
中国留学時代、内モンゴルに旅行して飲んだミルクティーがおいしかったんですよね。ぜひここでも飲んでみたくて。
モンゴルのミルクティーはバターと塩を入れて煮込んであり、しょっぱい味が特徴的。バターがクセがあるかもしれません。私は好きでしたが、お友達はちょっと微妙な感じでした(;´∀`)
日替わりおすすめサラダ
干豆腐と春雨っぽい何かのサラダ。メニューには載っていない、この日のおすすめです。
パクチーがフレッシュでいい香り。外でハーブや野菜も育てていたので、そこで採れたものかなって感じの新鮮さでしたよ。
スパイス香る串焼き料理
ここに来たら羊肉を食べないと!ということでラム肉の串焼き。
他にも牛ハツモト、牛オニ筋、牛ハチノス……だったかな?
スパイスの独特の香りが、私にとっては大陸で食べた懐かしい思い出の味。
岡山市内のガチ中華店、東北焼烤二子に続き、羊肉串を出すお店が岡山に増えてきて嬉しいです。
臭みのない食べやすいものがほとんどですが、この羊マメ串焼きだけはどうも苦手でした。東北焼烤二子にもあったので、きっとよく食べられる部位なのだとは思います。
羊肉には白酒が合う
白酒(二鍋頭)がグラスで頼めるということで1杯だけ。
車酔いが心配で、氷を入れてもらいロックで。白酒は基本ストレートで飲むものですが、度数が低くても40度とかなんですよね(;^ω^)
内モンゴルでは白酒がよく飲まれます。羊肉料理に合うのは、紹興酒より白酒!ただし、飲み過ぎには注意です。香り強め、アルコール強めのなかなか手強いお酒なので。
サービスでいただいた中華風のピリッと辛い漬物。セロリとインゲン。中国料理のセロリ、大好きなんですよ。餃子に入ってたり、ゴマ油で和えてあるのもおいしい。
羊の胃いっぱい肉
珍しかったのは胃いっぱい肉(肚包肉)という羊の内臓で肉を包んだ料理。見ためはギョッとするけど、抵抗ない方はぜひ食べてみてほしいです。
スコットランドにもこれに似たものがあることを最近知りました。ヨーロッパとアジアで遠く離れているのに、同じような食べ方をするのが面白い。
イギリスで毎年1月25日のバーンズナイトに食べるハギスという料理。
ラリーさんがツイートしてたBurns Nightってなんだろうと調べてみたら、スコットランドの詩人バーンズの誕生日を祝う日だそうで。ハギスという伝統料理を食べるらしいのだけど、羊の胃袋にミンチを入れるというのがモンゴル料理と同じで面白いなあと。https://t.co/0w2jQsjAjO
— meg (@yukimegri) January 25, 2023
辛くない大盤鶏
ガチ中華メニューの大盤鶏(ダーパンチー)。鶏肉のぶつ切りとジャガイモを煮込んだ料理です。大阪の周記蘭州牛肉面で食べた大盤鶏と比べるとだいぶマイルドな味付け。
これはこれでおいしいし、辛いのが苦手な人にとっては食べやすくていいのですが、個人的には唐辛子やショウガがガツンと効いたパンチのある方が好みです。
〆はモンゴル風サンドイッチ
煮込んだ豚バラ肉をマントウで挟むモンゴル風サンドイッチを〆に。
モンゴルと中国を存分に味わってお腹いっぱい。大満足です!!
遠いけど行く価値あり!異国料理で非日常的な体験を
ジンギスカン友家は、とにかくあふれるエンタメ感がいい!ゲルの中という非日常的な空間で食べるおいしい羊肉料理は最高です。
時間をかけてでも行きたくなる、休日をちょっと豊かにしてくれる場所。食べたことのない珍しい料理に挑戦してみてはいかがでしょうか。
▼岡山中心部でモンゴル料理を味わうなら、表町の青空アイルへ