晴れの国から旅まち巡り

岡山に移住した三重県人によるブログ。岡山を中心に旅やグルメの記録を発信。

岡山に移住してよかったこと

岡山に移住して一年とちょっと経ちました。ここに住んで本当によかったと改めて感じています。昨日倉敷の商店街を歩きながら、ふといろんな思いや言葉が心に浮かんできたので、書き留めておくことにします。

 

好きなところに住むという選択

これはなぜ移住したのかということにもかかわるのですが、単純に好きだから、住んでみたかったから、という理由で岡山を移住先に選びました。

 

私は大阪で生まれ、小学校から高校までを三重で過ごし、大学進学以降はずっと県外に出ていました。だから引っ越すことにさほど抵抗はないものの、進学や就職以外の理由で転居するのは初めてで、不安もありました。

 

岡山に引っ越す前に住んでいたのは愛知県。移住について調べていた頃、とても多かったのが東北や関東からの避難先としての移住でした。

 

ブログや体験談を読んでも、家族での移住、子どもの健康や教育についての記事が多く、自分のライフスタイルとはちょっと違い、なかなか参考にできるものは見つかりませんでした。加えて、ただ単に住みたいから、しかも関東ではなく愛知から、なんて理解してもらえないかな、と気が引ける部分もありました。

 

そんな中、岡山や近県のことをいろいろ知りたくて見つけたのが、「物語を届けるしごと」というサイトです。

運営されている坂口さんの移住の経緯を読んで、深く共感し、背中を押されました。まだ移住という言葉が世間に浸透していない震災前から、他では得られない経験ができると信じて四国へ移り住み、そして地域の魅力を発信しながらお仕事をされている人がいるというのは、とても心強かったです。

物語を届けるしごと » たまには昔の話を。

 

引っ越してから、坂口さんも編集を手掛けている雑誌『せとうち暮らし』のイベントに参加して、実際にご本人にもお会いしました。

 

阿智神社の階段の上から、美観地区を眺めたところ。旅でしか見られなかった大好きな景色が、今では日常の一部になっています。本当に贅沢なことです。

kurashiki

 

2018年9月、ブログ勉強会「岡山ブログカレッジ(岡ブロ)」で好きな場所に住むという生き方をテーマに、講師をしました

www.harenokunikara.net

 

一歩踏み出せば新しい出会いがある

この一年を振り返って、いちばん変わったのは人脈が広がったこと。最初のきっかけは、たまたま立ち寄った中華料理店の店員さんに話しかけたことでした。

 

大元にある大福園というお店。

中華料理 大福園 - 大元/中華料理 [食べログ]

 

移住する前は、身につけた中国語と英語を生かして、ずっと海外や外国人とかかわる仕事をしていました。岡山に来てから語学、特に中国語を使う仕事はなかなか見つからず、話す機会もほとんどなくなってしまいました。

 

それがもったいないと感じて、中華を食べに行き、店員さんが中国や台湾の出身の方だとわかると、中国語で話しかけるようにしていました。ちょっと勇気がいるかもしれませんが、お店の人はたいてい喜んでくれます。

 

大福園の店主、孫さんと話したことで、岡山に住む中国が好きだったり、中国にかかわる仕事をしていたりという人たちが集まる、「〇中(まるちゅう)会」に参加することができました。

 

毎回異なる中華料理店に、20数名ほどが集まり、新しい方もたくさん来られます。岡山にこんな熱い会があったとは!とかなり驚きました。世代も業種も国籍も超え、なかなか個性的な方が多く、いい刺激になります。

 

〇中会がきっかけで、今の仕事にも就くことができました。時々、中国語も使っています。パート勤務のため生活費をさらに捻出しないといけないのですが、副業をしようと考えています。

移住するまではダブルワークなんて考えてみたこともありませんでした。働き方の幅が広がったのも得られたことの一つです。

 

安定性はないけど、これからの可能性に期待。教室を開きたいという新たな目標もできました。

 

英語講師、始めました。(2017年1月追記)

www.harenokunikara.net

 

さらに仕事だけでなく、同世代の友人ができたことも大きな収穫。何でも話せて、お互いお酒が好きで、親友かつ良き飲み友達です!何かあったときに、相談できる地元の人がいるというのもありがたい。

 

こうして一歩踏み出せたのは、機会が少ないというデメリットが、裏を返せばメリットになり得るからこそ。今までよりも積極的に人とかかわらないと欲しいものが手に入らない。そういう環境だったからできたのだと思います。

 

大福園さんの料理。飾り切りがきれい。

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中華にビールは最高の組み合わせ。個性的なデザインのグラス。

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※春から副業を始めました。気分転換になるし、一つの会社に縛られない働き方は自分に合っている気がして、できたらこのまま続けたいなと思っています。

 

また、岡山で日中交流事業や中国語教室を主宰する女性、王さんと知り合い、中国語講師の勉強会に参加させてもらえることになりました。

(王さんの協会のサイト:日中国際交流支援協会

講師としてのスキルアップや意見交換ができ、メンバーとは微信(WeChat)でグループチャットをしたりと、生活の中に中国語を使う機会が少しずつ増えてきています。

 

声をかけていただいて総社の国際交流イベントに参加したり、単発の通訳の仕事をしたりも。(2016年6月追記)

 

懐かしさの残る町

これは昔ながらの雰囲気があるということではなく、私にとって懐かしい場所であるという意味です。

大学時代を広島で過ごしたので、瀬戸内海の穏やかな海や島々、あまり高くない山とか目に映る景色、空気や匂いがどことなく似ていて、懐かしく感じることがあります。

 

倉敷の駅前から続く商店街。センター街もそんな場所の一つ。

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ここを歩いていると、学生の頃よく訪れた尾道のアーケードのある商店街を思い出します。また倉敷は大学の友人と集まることも多かったので、学生時代の思い出とか感じていたことが、ふとした瞬間に蘇ります。

 

社会人になり、時間が経つにつれて学生のときの記憶はどんどん薄れていきます。特に忙しく過ごしていると、過去のことを振り返ってみる余裕がなくなってきます。

 

町を歩いているだけで忘れてしまっていた大事な記憶を取り戻したり、初心に返ったり、一旦気持ちをリセットできる場所がすぐ近くにあるというのは、貴重なことですね。

 

ちょうど歩きながら流れていたこの曲が、商店街の雰囲気によく合っていて、なかなか言葉にできなかったことが少しずつまとまってきました。

back numberいいですね。

 

ごく個人的な内容で、これから移住しようという人の役にはあまり立たないかもしれません。ですが、移住にもいろんなかたちがあるということで、誰かが何かを始めるきっかけになれば嬉しいです。

 

移住女子

移住女子

 

  

いきたい場所で生きる 僕らの時代の移住地図

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移住して2年。改めていろいろと振り返ってみました。

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