桃園空港に到着してから入国の手続きとMRTでの移動を終え、ホテルに着いたのは20時半をまわりそろそろお店も閉まりだす頃。部屋で寛ぐのは後にして、荷物を置いたらすぐに晩ご飯に出かけました。
小籠包のお店「點水樓」はラストオーダーで入れず
宿泊した「タイペイMホテル」は台北駅の南側のエリアにあります。
事前のリサーチで、人気の小籠包レストラン「點水樓」が徒歩圏内にあることがわかっていたため、まずはそこを目指しました。閉店は22時。ラストオーダーでだめかも、と不安になりつつ向かってみたところ、やはり入店を断られてしまいました。
日本から初めて台湾に来て、ここの料理がおいしいと聞いたから何とか食事をさせてもらえないか、と一応中国語で交渉してみたものの、「ごめんなさい、よかったら明日また来てね」とたしなめられてしまいました。
22時にはみんな「下班」(仕事を終えて帰宅すること)だからね、としきりに言っていたので、台湾のレストランの労働環境はホワイトだということがわかりました(笑)
日本人のわがままを出してしまってほんとゴメンナサイ。そのぐらいの姿勢じゃないとちゃんと早く帰れないですよね。
武昌街を西門町方面へ
気を取り直して、他の店を探します。西門町まで行けば深夜までやってるお店もあるようで、西へ向かって歩いていくことにしました。
台北駅の南側から西門町へと続く「武昌街」という通り。中華風イルミネーションで飾られていて、途中にはお寺もあり門前町といった感じでしょうか。今回は時間がなくて行けませんでしたが、近くには「城中市場」というローカルな市場があり、路地裏歩きが楽しそうな通りです。
ワンタン麺が食べられる「温州大餛飩」を発見
少し歩くと、ほとんどの店舗が閉まっている中、明かりがともっているお店を発見。看板には「温州大餛飩」の文字。餛飩はワンタンのことで、麺料理がメインの食堂です。
西門町まではまだ距離があるし、近場でワンタン麺が食べれるならいいかもと入ってみることにしました。
入口に調理場があって、オープンな作り。台湾は冬もあまり寒くないからか、こういう半露店みたいなお店が多かったです。
初日から地元の人ばっかりのディープなお店に来てしまいましたね。店内はとてもシンプル。
オーダーシートに自分で記入して、店員さんに渡します。今回の旅で行ったお店はたいていこのスタイルでした。いちばん高いメニューで95元(約350円)。
寄稿させてもらった海外旅行情報サイト「わーとら!」に、メニューの訳を載せています。
※現在寄稿記事は削除されたかURLが変わったようです。記事が復活することがあれば、改めてリンクを入れます。(2023年4月追記)
外国人観光客が多いエリアでは英語メニューや日本語メニューもあったりするので、尋ねてみるといいと思います。「Japanese menu?」と聞いてみるか、「日文菜単」と書いて見せたらわかってくれるはず。
一皿25元の「小菜」という前菜メニューがお店に入ってすぐのところに並べてあり、自分で好きなものを取って席に持っていきます。
飲みたいものは自分で持ち込む
お店で頼めるお酒はビールのみ。他のお酒は?と聞いてみると、「ここにはないから近くのスーパーで買って来たら?」と軽いノリで言われました。台湾ではお酒持ち込みOKのお店が多いです。
そういえば中国でもみんなきっつい「白酒」を持ち込んでたなあ。
友人のお母さんにはお店で待っていてもらい、教えてもらったスーパー「金興発生活百貨」まで飲み物を調達に走りました。
手前にファミリーマートもあります。
お母さんが飲みたかったワインは残念ながら置いてなくて、お酒はやっぱりビールがメイン。体質的にビールはだめとのことなのでペットボトルのお茶を。私はフルーツビールが気になり、ライチ味の台湾ビールを買ってみました。
南国感あっていいですよね。辛い麺に甘めのビールがちょうどよかったです。
ボリュームたっぷりなピリ辛麺とあっさり麺
ジャージャー麺55元。実はこれ、頼んでたのと違ったんです(;・∀・)
もともとオーダーしていたのは香辣老虎麺。「香辣」は花椒と唐辛子を使った四川料理に多い味付け。辛いもの大好きなのでどんな味がするのか気になって頼んでみたんですが、注文をもう一度確認に来る店員さん。どうやら間違えて作っちゃったらしく、「ごめん、これじゃだめかな?」って聞かれたから、じゃあそれでいいよって食べることになったもの。まあ、どれも日本じゃ食べられない味ですからね。細かいことは気にしないw
唐辛子が効いてて、八角とちょっと発酵したような独特の香りの味噌がおいしかったです。私的にはご当地感いっぱいの味で満足でしたが、中国に一年住んで鍛えられた分、日本人の味覚とはちょっとずれてるので、あまり参考にならないかも。
八角とか中華系スパイスが苦手な方はやめといた方がいいです。お店の名前にもなっている大餛飩麺(大ワンタン麺)があっさりしていて無難ですよ。
友人のは蝦肉大餛飩麺80元。餡の中にエビが入ってます。ワンタンだけでもかなりのボリュームなのに、さらにその下に麺がたっぷり。
ゆっくりしてたら店員さんから22時には閉店だから先にお会計を、と言われて慌てました。ここもギリギリだったんですね。何とか食べれてよかった。
知らなくて戸惑った取り皿と小菜のシステム
ちょっと失敗してしまったのが、小菜の置いてあるところに空のお皿があって、それを取り皿用に持ってきて使ってたんですね。私たちが食べた小菜は2品だったんですけど、取り皿にしていたもう2皿も入れて、4品分で計算されてしまっていたのです。
合計金額を聞いたときに、あれ?なんか思ってたより高くない?と感じてよくよく確認したら、そういうことでした。ちゃんとこちらの言うことを信じて計算し直してくれましたよ。紛らわしいことをしてしまい申し訳なかったです(;´・ω・)
というわけで、取り皿は頼んで持ってきてもらうか、使わずダイレクトにいただくのがいいですね。取り皿は中国語で「小碟子(シャオディエズ)」と言います。
温州大餛飩は夜遅く一人でも利用しやすいチェーン店
あとで調べてみたら、温州大餛飩はチェーン店で台北市内に多くの店舗がありました。ホテルからさらに近い漢口街にもあって、閉店は23時。武昌街のお店よりも夜遅くまでやっています。
口コミには日本語のメニューがあると書かれていて、評価も高く、そちらの方がよさそうですね。麺料理中心なので一人で来ているお客さんも多め。