こたつと言えば、本来家の中でぬくぬくするためのアイテム。それを冬の寒空の下に運び、みんなでステージを楽しもう!というのが「こたつ100個ライブ」。そんな斬新なイベントが岡山県総社市で開かれると聞き、面白そうなので足を運んでみました。
2016年12月17日、総社市役所の駐車場で開催。写真は開演前の17時頃の様子です。
すでにたくさんのこたつが設置され、暖を取っている人もちらほら。屋外にこたつがずらりと並ぶ様子はなんともユニーク。
テーブル一つ一つにプログラム内容や会場地図、トイレの位置を書いた紙が貼ってあり、とても親切。こたつの周りに用意された座布団は、地域の方のご厚意で提供されたものだそうです。去年までは座布団がなく、持参するかそのまま座るかだったようで。きっと毎年よりよいものを、といろいろ工夫されているのでしょうね。
私たちの選んだこたつ。布団の柄がレトロでかわいい。ダイヤル式のスイッチでかなり古そうなものでした。電源を入れると赤く浮かび上がってちょっと目立ってます(笑)
近くのスーパー、マルナカでお酒とナッツを購入。飲食は持ち込み可なのです。隣にいたグループはみかんを積んで、完全にお茶の間のこたつが再現されていました(*´∀`)
子どもたちに取り囲まれるチュッピーに遭遇。
こんな感じでこたつに入って開演を待ちます。
出店もいくつか。会場の両端にテントが設置されて、 豚汁や焼きそば、焼き鳥、たこ焼きなどを売っていました。
たこやき8個、300円。
焼き鳥は3本で250円、焼きそばは300円と値段も良心的。
(写真が暗くてすみません)
17:30になると、いよいよステージが始まります。まずはゆるキャラたちがおもてなし。
総社市のマスコットキャラ「チュッピー」は2016年の全国ゆるキャラグランプリで堂々の3位!備中出身の画家、雪舟が涙で鼠を描いたという逸話から鼠のキャラクターに。隣にいるのは吉備の国おもてなし隊の「もも太」。瀬戸内海を旅する海賊レッサーパンダだそうです。
チュッピーのツイッターから。「おっきなお茶の間みたい」という表現がまさにぴったり。
いっしょにこたつに入ると、みんな家族みたいだね!
— チュッピー【公式】 (@chuppy_sj) 2016年12月17日
総社市役所前がおっきなお茶の間みたい♪
今日来てくれたみんな、本当にありがとう!チュッピーもとっても楽しいよ❤︎ pic.twitter.com/pcNdp6GuTl
チュッピーのイルミネーションもありましたよ。
宇野たくろうバンドの皆さんによる歌のステージ。
ライブはバンドや弾き語りが中心です。ポップスとありますが、ほとんどが昭和の歌謡曲。ユーミンや吉田拓郎、井上陽水に演歌まで。
トリの前の片岡聡一さん、実は市長です。
『ひまわりの約束』と『乾杯』を熱唱する市長、素敵でしたよ。チャイナフェスタでは飛び入りでダンスをされてましたね。とても親しみのある市長さん。熊本の地震のときにはいち早く支援物資のルートを確立されたりと、行動力抜群です。
最後のステージの前にペンライトと歌詞が配られました。
フィナーレは出演者もお客さんもみんな一体になって、『あの素晴らしい愛をもう一度』を大合唱。ペンライトを振りながら。
終始昭和のゆるさいっぱいでしたが、そこがまたいいのです(*^^*)
このイベント、震災の年の2011年に始まったそうです。全国でイベント自粛ムードが漂う中、総社市は初夏にチャリティイベントを行い、冬にこのこたつライブを開催することを決めたとのこと。こんな思い切った企画を通してしまう総社市、すごいですね。
近隣からのクレームも中にはあったようで、今年は場所を変えもう少し縮小しようかという市長からの提案に、せっかく今までやってきたのだから今年もやはり市役所前で!という声が上がり、実現に至ったそうです。ほっこりしつつも熱いイベント、ぜひこれからも続いていってほしいです。運営に携わった関係者の方々、本当にお疲れさまでした!
イベント概要はこちらをどうぞ。
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