備中国総社宮の回廊で行われるマルシェ、こころ夜市。「どこか懐かしくてあたたかい」というキャッチフレーズにあるように、提灯と灯篭のやわらかな灯りが照らす夜の総社宮がとてもいい雰囲気です。
2019年5月18日開催のこころ夜市。到着してしばらくしたら雨が降ってきてしまい、あまりゆっくりは滞在できなかったのが残念。
また、狙っていたフードが売り切れだったり行列で並ばないといけなかったりしたので、行きたい店舗があるのなら、開始直後の18時台には着いておくのがよさそうです。
近隣からのお客さんでにぎわう総社宮回廊「こころ夜市」
駐車場のスペースが限られているため、こころ夜市へは公共交通機関でのアクセスが推奨されています。最寄り駅は桃太郎線(吉備線)の東総社駅。
私たちはもう1駅向こうの総社駅北駐車場に車を停め(6時間まで200円)、写真を撮りながらぶらぶらと歩いて向かいました。1.7km、徒歩20~30分ぐらいです。
参道では近隣から家族連れで向かう人たちをたくさん見かけました。地域のイベントとして定着しているようです。
総社市の名前の由来にもなっている総社宮。
総社とは特定地域内の神社のご祭神を合祀した神社のこと。備中国324社のご祭神が合祀されていて、総社宮にお参りすると、その全ての神社を参拝したことになるのだとか。
トングウやエビスパンなど人気のパン屋さんが多く、総社市はパンのまちとしても有名です。
こころ夜市は不定期開催で、これまで2018年3月と11月に開かれています。 主催は、旧堀和平邸(総社商店街筋の古民家を活用する会)。
先日倉敷とことこで記事を公開した、つながるカフェ線の運営や、夜市の他にもイベントを開催するなど、総社のまちの活性化のための活動に取り組まれています。
旧堀和平邸(総社商店街筋の古民家を活用する会) - ホーム | Facebook
多くの人でにぎわう回廊内。
長い回廊に並ぶ提灯の灯りは、見ているだけでなんだかほっとしますね。
狛犬越しに回廊の様子をパシャリ。
癒しがテーマのマルシェには食べ物だけでなく雑貨やリラクゼーションも
淹れたてのコーヒーやその場で作る熱々のパスタ。こころ夜市のテーマは「癒し」ということで、アロマグッズの販売やリフレクソロジー体験も。
真庭の木材を使ったワークショップはお子さんと一緒に参加すると楽しそうです。
BONITAS PINOY SARI SARI STOREは総社のフィリピン輸入品店。こころ夜市のことを知ったのは、このお店のことを調べたのがきっかけでした。
フィリピン料理が夜市で食べれるなんて面白そう!と思って向かったんですけど、他の店舗をまわって戻ってきたら、売り切れてしまったんですよ( ;∀;)
ほしいものは早めにゲットが正解です。
プリンやタルトもおいしそうでしたよ。
フィリピンフードを断念して、こちらのnaturel merciさんでフードを調達。
からだにやさしいがコンセプトの雑穀米を使ったカレーと、飲み物は無添加手作りシロップを水で割った、すももジュースをいただきました。
総社商店街通りのあかりプロジェクト「あかりおひろい」
総社宮へ向かう参道「総社商店街通り」では、あかりおひろいというイベントを同時開催。
おひろいは、近世女性語で歩くことを敬って言う表現。「おひろい」と「を拾い」を掛けて、商店街に点在させた「あかり」を拾うように、ゆったりと街歩きを楽しんでほしいという思いが込められているそうです。
旧堀和平邸を改装したカフェ線。以前は匙という名前で営業されていて、そのときから気になっていました。
中で何か展示をしていたのかな?ひと際明るく、多くの人が出入りしていました。
旧総社警察署の建物である「まちかど郷土館」のライトアップ。
総社市内に現存する唯一の明治洋風建築。普段は17時までの営業ですが、こころ夜市の日は特別に夜も入れるようになっていました。
こたつ100個ライブやチャイナフェスタといった個性的なイベントが総社には多い印象。
県外の方がガイドブックで目にする機会はまだまだ少なそうですが、倉敷からアクセスしやすく、美観地区観光のついでに少し足を延ばすのにぴったりなエリアですよ。ぜひチェックしてみてくださいね。