友人との尾道日帰り旅。ランチに餃子を食べ、尾道の坂道を散策して、カフェで休憩をするならここかな?と選んだ空猫カフェ。
わかりにくい場所にあるにもかかわらず、人気のお店。インターネットで尾道のカフェを検索すると、たいてい空猫カフェの記事を目にするのではないでしょうか。
ツイッターに写真を上げたら、行きたいのに辿り着けなかったという声も。初めて空猫カフェを訪れたのは、3年前の桜の季節に尾道に来たとき。そのときも今回もなんとか見つけられたけど、入り組んだ坂道の奥の奥の方にあって、お店に到着するまでの難易度が高いのです。
迷子にならないためのポイントは、Googleマップとにらめっこしながら、近くまで来たら上を見上げてみること。
長い階段を上った先に、お店の看板があります。階段のそばには何も表示がなくて、通り過ぎてしまうために迷う人が多いのでは。
私たちは千光寺公園から下っていきましたが、これは上級者向き。尾道に慣れていないなら、線路沿いの旧国道2号から空猫カフェに向かって坂と階段を上っていくことをおすすめします。
まずネコノテパン工場を目印に行くといいですよ。
ネコノテパン工場は、小さなパン屋さん。お客さんが一人入れるぐらいの空間しかありません。ちょっと待っても平気なぐらいの心の余裕が必要です。
ランプの灯りとお店の前のかわいいお花が印象的でした。
ネコノテパン工場に空猫カフェ。お店の名前に「猫」が付くことからなんとなく予感はしていたのだけど……やはり近くで猫さんに会えましたよ!
のびー。
ネコノテパン工場を過ぎて、もう少し上ると空猫カフェに着きます。
空猫カフェは人を選ぶカフェだと思います。なぜなら辿り着くのが難しい上に、営業日が少ない。金・土・日曜のみの営業。そして食べログやGoogleマップの口コミによれば、長めの夏季・冬季休業があるようです。
お店のホームページやSNSがなく、基本的には行ってみないと開いているかどうかがわかりません。
どうしても確実に行きたい方は、電話での問い合わせが無難です。
お店の前の注意書きから子連れ不可、団体客はお断りすることがあるそうなので、さらに行ける人が限られてきますね。知らずに訪れて、せっかくここまで歩いてきたのにと、怒って帰られる人も少なくないかもしれません。
それでもまた行ってみたくなる魅力が空猫カフェにはあります。
お店は昔ながらの古民家。店主さんのご自宅兼カフェになっています。味のある調度品が並ぶスペースも素敵です。
階段を上って2階へ。タイミングよく人がいなくて貸切状態でした。
席は小さなちゃぶ台に座布団が二つずつ。基本は1人~2人のお客さん向けなのだと思います。
縁側と窓からは尾道水道が見渡せますよ。グループでおしゃべりを楽しむよりも、一人でゆっくりしたり、大事なお友達と落ち着いて話をしたりするのによさそうです。
メニューはベーグルとドリンクのみでシンプル。
お昼ご飯は食べていたので、ドリンクと一緒に二人でベーグルを半分ずつ。
カフェラテとオレンジ・ココナツのベーグル。
モチモチとしていて優しい甘味のあるベーグルでした。日本ではパンをそのままちぎって食べることが多いけど、ドイツに行ったときの飛行機の中で、ヨーロッパの人たちがナイフでスライスして何かを塗って食べているのを目にしたんですね。
特にドイツのパンは重めのものが多いからか、スライスしてオープンサンドにして食べると、よりおいしくいただけました。
だからなんとなくベーグルも、スライスしてクリームチーズだけでも塗ってみたりする方が好み。そのままでも楽しめましたが、次はもう少しだけお腹をすかせて、ベーグルサンドを食べてみたい。
もしもこの記事を読んで空猫カフェに興味を持ってもらえたのであれば、尾道の町に流れるゆったりとした空気のように、おおらかな気持ちで訪れてほしいです。