北京のアートスポット、798芸術区は今回の旅行で訪れたかった場所の一つ。
瀬戸内国際芸術祭で島巡りをするぐらい、アート作品を見てまわるのは大好き。以前から興味を持っていて楽しみにしていました。
798芸術区があるのは朝陽区。北京の中心より北東に少し離れたところ、首都国際空港へ行く途中ぐらいにあります。
私が中国に留学していた2000年頃からアートギャラリーができ始めたようですが、当時まだ全然話題になってなくて、その存在を知ったのはここ数年のことです。
2日めの朝、宏状元(王府井店)で朝食をとったあと、地下鉄で798芸術区へ向かいました。
東単(东单)駅から地下鉄を乗り継いで798芸術区へ
王府井のお粥のお店から798芸術区までは、地下鉄を乗り継いで1時間ちょっと。運賃は5元(約80円)。
地図で見ると左下が北京の中心部方面、右上に北京首都国際空港があります。なんとなく位置関係がわかるでしょうか。
住所:北京市朝阳区酒仙桥路2号
高徳地図リンク:798芸術区
アプリで経路を検索するといくつか候補が出てきます。歩く距離が短くて済むのはバス利用なのですが、土地勘のないところで初めからバスに乗るのは不安なので、今回は地下鉄で移動することに。
高徳地図、北京旅行で大活躍です。(中国語できなくても感覚で使えるはず。ぜひ中国旅行前にインストールを……!)
地下鉄のどの出口から出たらいいかまで表示されるのがありがたい。
バスや地下鉄には基本時刻表はなく、始発と最終の時刻だけ決まっています。あとはだいたい何分間隔で運行しているという目安のみ。
それほど本数が少ないわけではないので、慣れるとこちらのシステムの方が合理的かも?とすら思えてきます。
最寄りの东单駅から地下鉄1号線に乗り、大望路駅で14号線に乗り換え。将台駅から酒仙桥路を北へ1.5km、20分程歩きました。けっこうな距離だけど、知らない町を歩くのは面白いんですよね。
幸い今回の同行者は看護師をしている友人。めちゃくちゃ体力と気力のある人です(*´ω`)
将台駅に着いたところ。地下鉄の〇号線は数字が大きくなるほど新しい路線。トイレは新しい路線の方がきれいです。ホームにあることが多いので、お手洗いは駅で済ませておくといいですよ。
最近はちゃんと鍵も閉まるし(笑)トイレットペーパーは入口に無料で置いてあるのを必要なだけ取って使います。
(昔はトイレ利用もトイレットペーパーも有料が多かった。)
开往〇〇方向というのが、~方面の意味。これも高徳地図に表示されるので、駅構内の表示を見ればどちらの電車に乗ればいいかがわかります。
広告がデジタル画像なのが、最近の中国っぽい。
酒仙桥路は将台駅A西北口から地上に出てすぐ。ここを北へまっすぐ進めば798芸術区に到着です。
緑がとってもきれい。北京市内、意外と自然が多いんですよ。
高校の同級生と再会
798芸術区で北京に住む友人と待ち合わせ。高校の同級生で、彼女に会いに行くことがそもそも今回の北京旅行を決めたきっかけでした。
人との縁って本当に不思議で、そのときそのときで会うべきタイミングがあるんですよね。同級生の彼女とは、高校時代すごく仲が良かったというわけではなく、親友を通してお互い知っているという程度でした。
ここ数年、彼女が旦那さんの仕事で北京駐在になってから、Wechatで連絡を取るように。語学教育のことや海外生活のことを話すうち、お互いの持っている価値観が近いなあと感じていて。
同行の友人が撮ってくれた私たち二人。
海外に長期滞在した経験があると、やっぱり「わかり合える」ことが多いです。日本とは違う文化の中で、それなりに大変なことも乗り越えながら環境に馴染んでいかないといけないので。
彼女は中国の前はアメリカにも住んでいたことがあり、子育ても海外。
海外にいると、どうにもならないことをわりきらないといけない場面が必ずやってくるんですよね。だからかなんとなくそういう人とは「同志」という言葉がしっくりきます。
北京の伝統的なお菓子「糖葫芦」
798芸術区を歩いてまず初めに目に留まったのは、アートではなく、糖葫芦(タンフールー)。冰糖葫芦とも呼ばれ、中国北方の冬の風物詩とされるお菓子。飴でコーティングしたサンザシを串に刺してあり、日本のリンゴ飴に近いです。
特別おいしいというわけではないんだけど、中国ではドライフルーツとかサンザシのお菓子を目にすることが多くて、あの独特の甘酸っぱい味になんとも言えない懐かしさを感じます。
手前の茶色いのはなんだろう。イチゴ飴っぽいのや、間に何か挟んであるものも。
798芸術区を適当にぶらぶらと
北京の友人とはWechatで今ここにいるよーというやり取りをしながら、無事再会。同行の友人も一緒に3人で798芸術区をまわりました。
行くとは決めていたものの、下調べをほとんどしておらず、適当にぶらぶらと歩くことに。798芸術区はもともとは工場だったところ。軍事機器や電子部品を製造していたようです。
敷地はものすごく広く、ちゃんと全部見ようと思ったら一日あっても足りないかも。
今回は友人と会って話すことの方がメインということもあり、見てまわったのはほんの一部分です。
この壁の前で中国人の女の子に撮影を頼まれ、撮ってあげました。確認をお願いしたら位置を指定され、もう一度撮り直し。まさかダメ出しするなんて……!と同行の友人たちは笑ってました。
屋内のギャラリーでの展示も。ギャラリーは無料のところと有料のところがあります。
今まさに作品を壁に描いているところ。
繊細な模様が美しいイランの伝統工芸品。
猫さんの看板とか。
友人がすっかり気に入っていたギャラリー。赤い謎の動物がゆるくて癒される。
なんだろうね。気になるよね。
工場の建物の雰囲気がまたいいのです。
レストランやカフェもおしゃれ。私たちはせっかくだから中国らしいものが食べたくて、近くのローカル牛肉面店へ行きましたが。
公衆トイレがちゃんとありました。右側の黒い建物の近く。そこそこきれいです。
北京ヨーグルトで休憩
一足先に北京旅行をされてたお友達のmicaさんのツイート。このヨーグルトを買いたいと思っていたんですよね。
前門付近の街並みと、懐かしのヨーグルト。学生の頃北京に来た時によく飲んだなー。
— mica@オーガニックコスメダイアリー (@mica_kyoto) September 23, 2019
この辺りは、昨日は大通りが封鎖されて空いてました。 pic.twitter.com/BXPENnIGWr
798芸術区でも売っていました。歩き疲れたのでヨーグルトでちょっと休憩。
念願の老北京酸奶。酸っぱくて濃厚。日本のもこのぐらい濃い味だといいなあ。
西安でも飲むヨーグルトはあったけど、プラスチックのパッケージで、瓶入りは見なかったんですよね。
北京は涼しいからか常温で売られていることが衝撃です。夏場はやめておいた方がいいらしい。(友人談)
食べてないけどこのソーセージもおいしそうだった!
11時に待ち合わせをして、2時間ぐらい芸術区の中を散策。このあとはお昼ご飯を食べに牛肉面のお店「郑师傅私房牛肉面」へ向かいました。
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