晴れの国から旅まち巡り

岡山に移住した三重県人によるブログ。岡山を中心に旅やグルメの記録を発信。

【2019年10月北京旅行記11】人がいっぱいの南锣鼓巷から雨儿胡同へ入って炸醤面ランチと四合院見学

北京旅行の計画の段階から観光の候補にしていた南锣鼓巷(ナンルオグーシャン)。伝統的な路地、胡同におしゃれなショップが立ち並ぶ中国国内外からの旅行客に人気のスポットです。

 

ただ、あまりにも人気すぎてメイン通りは人だらけ。とてもゆっくり散策できる雰囲気ではなかったので、南锣鼓巷から西へ伸びる雨儿胡同入ってみました。ランチに食べた北京名物の炸酱面がおいしかった!

 

 

地下鉄8号線でホテルから南锣鼓巷へ

午前中、豆腐脳の朝ご飯のお店からお土産を買いに王府井まで地下鉄を少し使ったものの、かなりの距離を歩いて足にはだいぶ疲労感が。ホテルで一旦休憩してから、午後遅めのランチを食べに、南锣鼓巷へ向かいました。

subway

空いていてとってもきれいな地下鉄8号線の車内。比較的新しい路線で、私たちが泊まった北京プライムホテル王府井から最寄りの中国美術館駅が始発駅ということもあり、利用者は少なめ。今後は南へ延伸が計画されているようです。

 

map-to-nanluoguxiang

住所:北京市东城区南锣鼓巷胡同

高徳地図リンク:南锣鼓巷

 

南锣鼓巷駅まで中国美術館駅から1駅。歩けなくもない距離ですが、疲れすぎないように1駅だけでも乗車することにしました。ホテルからの所要時間は10分程。

 

南锣鼓巷駅に着くと、構内は団体客もたくさんいて混雑していました。さすがの人気観光地。E西北口から地上に出てすぐ南锣鼓巷の門が見えてきます。

gate-nanluoguxiang

 

観光客でごったがえす南锣鼓巷のメイン通り

事前に友人から聞いて覚悟はしていましたが、やはり人がすごい!

nanluoguxiang

南锣鼓巷のメイン通りは人、人、人。日曜だったので余計に多かったのだと思います。エリアの中心を南北にまっすぐ通るのが南锣鼓巷。東西にさらに小さな路地が枝分かれしています。

map

気になっていた雑貨店を覗いたあとは、混雑を避け別の路地に入ってみることにしました。西へ折れて雨儿胡同(ユーアルフートン)へ。南から3番めの通り。こちらの方がずっと余裕をもって歩けます。

yuer-hutong

 

雨儿胡同で北京の伝統名物料理炸醤面ランチ

雨儿胡同に入るとすぐ、左手に食堂が見えてきました。友人が食べてみたいと言っていた北京名物の炸醤面(ジャージャー麺)をランチに。面面というのがおそらくこのお店の名前。高徳地図には出てきませんでした。

zhajiangmian-restaurant

restaurant

若いお兄さんが一人で接客。穏やかで気配り上手で好印象でしたよ。同じ建物にお土産屋さんも入っています。カウンターで先に注文して、料理を待ちます。

 

baodu

これも食べてみたかったなあ。同じく北京の名物である爆肚(バオドゥ)。肚はお腹や胃の意味で、湯引きした牛や羊のモツを辛いタレに和えて食べます。見た感じセンマイっぽい。岡山の焼肉屋さんではこれに似た生センマイという料理がけっこう食べられるんですよ。倉敷の愛道園や居酒屋ともの生センマイがおすすめ。

 

北京ヨーグルトの瓶の隣にあるのは、肉夾饃の皮。中に具を挟んで食べる中国風ハンバーガー。これも炸醤面と一緒に注文しました。

yogurt-and-jiamo

 

まずは肉夾饃。15元(約230円)。中の具はキュウリとお肉。八角が効いていていい香り。留学中よく食べたことを思い出します(*´ω`)

留学当時の西安では1~2元でした。観光地だし物価も上がっているしこのぐらいするのは仕方ないですね。

roujiamo-Chinese-sandwich

生地がカリッとして、西安で食べた柔らかめの皮とは少し違う食感。西安で食べたのが荷葉餅、このとき食べたのが白吉餅のようです。

 

 

お待ちかねの炸醤面!25元(約380円)。盛り付けが美しい。

zhajiangmian-Beijing-noodle

友人が上手に混ぜてくれました。私がやったらもっと雑になりそう。食べごたえのある麺が味噌にからんで、ピリ辛の味付けが食欲をそそります。

zhajiangmian-Beijing-noodle

炸醤面、もっと甘いものだと思っていたんですが、いい意味で予想を裏切られました。麺好きさんはいくつかの店舗で食べ比べてみても面白いかも!

 

お腹がいっぱいになったところで、雨儿胡同をさらに西へ。

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やはり北京のワンコは賢そうだ。リードがなくても、飼い主さんを優しく見守りながら着いていきます。

 

中国らしさがあふれる四合院建築「斉白石旧居記念館」

秋晴れの北京。10月半ばはまだ緑が残っていて、木々に差し込む光がきらきらとしています。上を向くと果物がなっていたり。ビワの実かな?

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fruits-on-trees

 

雨儿胡同沿いに中に入れそうな四合院を発見。斉白石旧居記念館です。

Qi-Baishi-residence

住所: 北京市东城区雨儿胡同13号院

高徳地図リンク: 齐白石旧居纪念馆

 

四合院は北京の伝統的建築。東西南北に四角く建物が囲み、中庭がある造り。雍和宮近くの素敵な中国茶館、一承茶舎でも見ましたね。 

www.harenokunikara.net

 

入館料は5元(約76円)。南锣鼓巷には無料で見られる四合院もあるんですけど、この値段でなら十分。結果的には入ってみてすごくよかったですよ。

斉白石(せいはくせき)は近代の画家。門のところにも絵が飾られていました。

gate

outer-courtyard

ここは前庭と呼ばれる玄関から入って突き当たるところ。入口から中庭側のプライベートな空間が見えないように、玄関から壁だけが視界に入るような設計がされているんですよ。

 

中庭には斉白石の銅像。実はこの記事を書くまであまり彼のことを知らなかったのですが、調べてみたらずいぶんと著名な画家なのですね。敷地内で作品を見られるという点でも、5元はお得だと思います。

inner-courtyard

2012年には東京国立博物館で斉白石の展示が行われていたようです。展示の案内を読むと、斉白石のことがよくわかります。

www.tnm.jp

 

children

中庭で走りまわる子どもたち。ザクロの木が中国らしい。

pomegranate

inner-courtyard

 

北側にある主人が住む家屋。斉白石の絵やレトロで落ち着いた調度品が飾られていました。

classical-furniture

classical-furniture

potted-plant

 

床のデザインがかわいい。

floor-tiles

 

南側の建物はミュージアムショップに。

museum-gift-shop

souvenirs

 

グッズにもなっている鳥のキャラクターは趣儿と呼ばれ、斉白石がお寺の床のタイルに付いていた跡が鳥のように見えたことを面白いと感じ、デッサンした逸話から生まれたのだそう。

bird-Quer

描いた鳥の羽の部分に、"真有天然之趣"(まさに天然の趣である)と書き足したことから、100年後北京画院によって趣儿と名付けられ、見た人の日々がさらに有趣(面白い、趣がある)になるようにとの願いが込められています。 

100年后,我们把这只呆萌小鸟变成了"趣儿",希望让你的日子变得更有趣儿。

 

窓にも趣儿のかわいらしい姿が。

bird-Quer-window

 

静かな雨儿胡同をのんびり歩いて胡同の風情を味わう

 

yuer-hutong

南锣鼓巷エリアはメイン通りよりも、脇道にそれた方が楽しめそうです。人もまばらで静かな雨儿胡同。留学していた頃の中国の混沌とした感じはすっかり消えていましたが、地元の人々の生活の息吹を感じられました。

entranceway-to-residence

air-conditioning-cover

yuer-hutong

 

旅行中撮った中でいちばん好きな写真。

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歩き始めたばかりの、おぼつかない足取りで歩く小さな子の手を引こうとする女性。中国では祖父母が孫の面倒を見ることが多いです。ニイハオ!と中国語で挨拶して、少しだけお話ししました。

 

このあとは、柳並木の水路沿いを歩いて前海へ。さらにバスに乗って景山公園へと移動しました。

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