晴れの国から旅まち巡り

岡山に移住した三重県人によるブログ。岡山を中心に旅やグルメの記録を発信。

【2019年10月北京旅行記13】四合院を改装したレストラン「劉宅食府」で少しだけ贅沢な北京料理ディナー

北京旅行最後の夜はホテル近くの胡同の奥にある、四合院を改装したレストランへ。劉宅食府(りゅうたくしょくふ/リウジャイシーフ)という北京出身の夫婦が営むお店です。

雰囲気も味もよく、最後の夜にぴったりな、少し贅沢な時間を過ごすことができました。北京ダックや炸酱面、爆肚など一通りの北京料理や家庭料理が揃っていますよ。

 

特に気に入ったのは麻豆腐(マードウフ)。知名度はあまり高くなく、私もここで食べるまで知らなかったのですが、北京の庶民の味なのだそう。お酒のあてにちょうどいい、ちょっと癖になるおいしさです。

 

 

劉宅食府は胡同の奥にある隠れ家レストラン

前日立ち寄った雍和宮近くの一承茶舎と同じく、劉宅食府はガイドブック『地球の歩き方』を見て知りました。

北京の路地裏「胡同」と四合院をじっくり見ることが今回の旅の目的の一つ。四合院の中で料理を食べられるのも魅力的だなあと、ブックマークしていました。 

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場所は中国美術館の北側、宿泊していた北京プライムホテル王府井(華僑大厦)から歩いて6分程。朝食に豆腐脳を食べた増盛魁小吃からも近いです。

曲がるところが少しわかりにくいかもしれないので、地図アプリで現在地を確認しながら行くといいですよ。北京市隆福医院の向かいの路地を入ると提灯の灯りが見えてきます。

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住所: 北京市东城区蒋家大院8

営業時間: 10:00-21:30

高徳地図リンク:  劉宅食府

 

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外観から小ぎれいなちょっといいお店な予感。少なくとも初日の庶民的な肉まん店、慶豊包子舗とは様子が違うだろうなあと(*´艸`*)

www.harenokunikara.net

 

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予約をしていなかったため、入れなかったらどうしようかと心配でしたが、席に空きがあり一安心。4人掛けのテーブルでゆったりと食事ができました。

 

四合院を改装した趣のある空間

店内は四合院様式の建物を生かした落ち着いた雰囲気。中庭だったところが仕切りのないテーブル席、四方を囲む建物が個室になっています。個室からは大合唱が聞こえてきて、何やらにぎやかな宴会が開かれていたようです。

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table

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テーブルにセットされるお箸や食器に、今まで紹介したお店とは違う格の高さが表れていますね。旅行中どれだけ安いお店ばかり行っていたのか(;^ω^)

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ちなみにこういうの、たいてい有料です。日本の居酒屋のお通し代みたいなものかな。とはいえ、あとでレシートを見たら一人1元(約16円)と良心的な価格でした。

 

メニューや料理の価格は高徳地図の口コミ投稿写真を参考にしてみてくださいね。

menu

menu

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麻豆腐がビールによく合う!ボリュームたっぷり、華やかな肉料理にデザートは杏仁豆腐で

まずはビールで乾杯!ざっくりとしか計画を立てない、行き当たりばったりな旅を一緒に楽しんでくれた友人には感謝の気持ちでいっぱい。旅を振り返りつつ、料理を待ちます。

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北京のビールといえば、やはり燕京ビール。慶豊包子舗と同じく、一瓶15元(約230円)。銘柄によるかもですが、日本よりちょっと安めでしたよ。

 

冒頭で書いた麻豆腐がやってきました!

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麻豆腐とはいったいどんな料理なのかといえば、緑豆のおからです。発酵させた緑豆のおからを油で炒めたもの。本場の味は羊尾油という羊の油を使うのだけど、今回は素油という植物油で食べやすい方を頼みました。

オーダーのときにどっちの油がいいか聞かれます。あと地元の人じゃないと癖があって食べづらいかもと、ちゃんと断りを入れてくれました。

 

初め羊尾油が聞き取れなくてよくわからなかったんですが、説明を聞いたら動物の油と植物の油の2種類があると。なんとなく植物の油の方が無難かなと、そちらにしました。あとで調べてみたら羊だとわかり納得。確かに味の好みは分かれそうですね。

menu

メニューの写真とは盛り付け具合が違いますが……w

一口食べてみると特に癖は感じられず、普通においしい。塩気のあるしょっぱい味がお酒のあてにちょうどよく、ビールがすすみます!中に枝豆が入っていて、ふわふわのおからに枝豆の食感がアクセントに。

映えない見た目にあまり注目はされないかもしれないですが、ぜひ食べてみてほしい「老北京」の味。お酒のあてにちびちびと食べる、間違いなく呑兵衛向けの料理です。

 

続いては、京酱肉丝(ジンジャンロースー)。豚肉の細切り炒め。甘辛い味噌の味が日本人に馴染みやすく、西安の日本人留学生の間でも人気でした。友人もすごく気に入っていましたよ。

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そのまま食べても、添えてある豆腐皮(ドウフピー)に包んで食べても。豆腐皮は玉島の福満源で食べた干し豆腐の和え物と同じ素材。細切りにする前の板状のシートで、岡山だと中国物産店や業務スーパーで買えます。

 

 

もう1品の肉料理は劉宅食府の名物料理、刘宅茄子卷。豚肉と茄子の包み揚げです。

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熱々のうちに食べると、油の沁み込んだ茄子が特においしい。これも日本人が好きな甘辛の味付け。

 

地球の歩き方、あなどれませんね。昔は観光客向けの高すぎるお店しか載っていないイメージでしたが、この旅で行った2軒は両方とも当たり。安くはないけど、リーズナブルで清潔。候補としては間違いないです。 

地球の歩き方 D03 北京 2019-2020

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  • 発売日: 2019/02/21
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地元のお客さんでにぎわう店内。

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私たちのテーブル近くには日本人のサラリーマングループもいました。

 

一品一品ボリュームたっぷりで、すっかりお腹がいっぱいに。デザートにジャスミンティーと杏仁豆腐をシェアしました。

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シャキシャキしたリンゴが入った杏仁豆腐。写真見てたらまた食べたくなってくる……(*´ω`)

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生ビール、ジャスミンティー、おかず3品に杏仁豆腐。これだけ食べて二人で204元(約3,100円)。この旅でいちばん贅沢な食事。北京の物価が上がったとはいえ、探せばまだまだ安くておいしいところもたくさんありそうです。

 

次は食べたい名物北京ダック 

お会計をして帰ろうとしたら、大きなかまどに目が釘付け。 

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北京ダックがここで焼かれていたのですね。写真の許可をいただき、撮影。

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焼きたての北京ダック、おいしいだろうなあ。

二人では食べきれない気がして頼まなかったのですが、次は劉宅食府特製の北京ダックもぜひ味わってみたいです。

 

出るときにオーナーさんが笑顔でお見送りしてくれ、とても感じがよかったですよ。いつの日かまた来ます!

 

いよいよ次回で北京旅行記は完結!やっと終わりが見えてきました(;^ω^)

北京空港のレストランで、中国茶を飲みながら優雅にチェックイン待ち。こういう空港での過ごし方もいいものですね。

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