雨の季節、たくさんの紫陽花(あじさい)が咲く吉備津神社へ行ってきました。
北側の参道からお参りするのが一般的だと思いますが、今回は南側の御釜殿から。
というのも、御釜殿の見学は午後3時まで。到着したのが2時半過ぎとぎりぎりだったため、先に見ておこうということで。
鳴釜神事という、お釜の鳴る音によって吉凶禍福を占う神事がこちらの御釜殿で行われます。ぜひ一度見てみたかったんですよね。
当社には鳴釜神事という特殊神事があります。この神事は吉備津彦命 に祈願したことが叶えられるかどうかを釜の鳴る音で占う神事です。
吉備津神社より
以前の記事で紹介した吉備津彦神社と同じく、吉備津神社も桃太郎の鬼退治(温羅(うら)退治)の伝説がかかわっているようで。
吉備津神社の御祭神である吉備津彦命が温羅を退治し、その首を釜の下に埋めたのですが、温羅の唸り声が鳴りやまず、困り果てていたところ、夢枕に温羅の霊が現れ、釜の火を焚き吉凶を占うようお告げをしました。
そしてその通りにしたところ声が治まったというのが、鳴釜神事の起源とされているそうです。
吉備津神社参拝はもう3回めなのですが、初めて行ったときは御釜殿には立ち寄らず。というか、そもそも御釜殿のことを知らなかったのでした(;^ω^)
Facebookに写真をアップした後、友人から雨月物語に出てくる「吉備津の釜」が見たいとコメントをもらい、そんなものがあったのか!と。
そして2回め、残念ながら扉が閉まっていて中を見られず。見学の時間が決まっていることをここでようやく知り(笑)
念願の拝観リベンジとなったわけです。
写真撮影ができないため、御釜殿の様子は吉備津神社の公式ページで。
御釜殿へと続く回廊。
吉備津神社といえばこの立派な回廊の方が有名だと思います。
あいにくの雨模様でしたが、ちょうど紫陽花の咲く季節。雨には紫陽花がよく似合いますね。
1500株近くもの紫陽花が植えられているそうです。見頃はもう過ぎていましたが、目の前に広がる色とりどりの花を十分楽しめました。(2015.7.4訪問)
雨露に濡れた紫陽花はとても風情があります。
紫陽花の道を抜けると、学問、芸能の神様をお祭りしている一童社。おみくじを結んでおくところが「合格」に。
本殿と拝殿は国宝です。この建築様式は比翼入母屋造(ひよくいりもやづくり)といい、全国唯一の様式から吉備津造とも称されるそうです。
こちらは桃太郎が描かれたおみくじ販売機。可愛らしいヌシカンさんを発見(笑)
この落ち着きっぷり。まさに神の如し。
以前も別の猫を見かけ、膝に乗ってきてとても人懐こかったです。きっと神社の人たちに大事にされているのですね。