少しずつ日が長くなり、春の訪れを感じる今日この頃。梅の花を見に吉備津神社へ行ってきました。
広い境内の一角にある梅林の梅の花がちょうど見頃に。2021年2月28日に訪問したときの様子です。
車でも電車でもアクセスしやすい吉備津神社
JR吉備線(桃太郎線)の吉備津駅から徒歩約10分。吉備津神社は岡山市郊外にありながら、公共交通機関でもアクセスしやすいスポットです。
後楽園や倉敷美観地区など人気の観光地以外にどこかへ行きたいという場合は、候補の一つにしてみても。
国道180号沿いからすぐのため、車でも便利ですよ。駐車場が広めで私のような運転初心者には特にありがたい。
吉備津駅方面から向かって左側のお土産屋さんのある方が第1駐車場、右側にあるのが第2駐車場です。
お正月の繁忙期でなければ空いていそうなので、駐車の練習にもよさげ(;´∀`)
県指定重要文化財の長い回廊は見応え十分
第1駐車場側の北参道からお参り。
北随神門のある階段を上りきったら見えてくるのが本殿と拝殿。
立派な本殿と拝殿は国宝に指定されています。ここにしかない吉備津造と呼ばれる建築様式。
前に何度か来たときには気付かなかったけど、授与所の天井を見上げてみると、備中神楽の面が飾ってありました。
岡山の文化にだいぶ詳しくなってきたからかな?
隣に一駅行ったところにある吉備津彦神社が備前国の一宮。そして吉備津神社が備中国の一宮です。
吉備津彦神社の近くには、はこきびというかわいらしいカフェがあってランチにおすすめ。
奉納されたお酒の上に、猫さんが乗ってる写真がツイッターでちらほら見つかったのですが(何ともおおらか)、この日はここにはいませんでした。
お酒だけでなくとら醤油やキミセ醤油のお醤油がありますね。どちらも地元岡山で馴染みのある醤油メーカーです。
いつの間にか案内板がデジタル化。タッチパネルで操作できます。
本殿側から案内板のあるところを左へ行くと、回廊が見えてきますよ。いつ来てもこれが見事だなあと思う。
南随神門からさらに下へと伸びています。県指定重要文化財で、自然の地形そのままに一直線に建てられているのだそう。
甘い香りが漂う境内の梅林
回廊を下ると、梅の花が咲いていました。まずはお釜殿のある広場側の梅の木から。
鳴釜神事の行われるお釜殿も時間があればぜひ拝観してみてください。梅雨の頃は紫陽花がきれい。
花を撮るのが好きで、ついつい何枚も。
回廊から遊歩道を上って山側の梅林へ。
こちらの方がより密集して植えられていて、梅の花の甘い香りがふわっと漂ってきます。
とはいえ規模はこじんまりしているので、神崎梅園など岡山県内の他の梅の名所ほど混んでなくて、ゆっくり鑑賞できるのではないでしょうか。
人懐こい猫さんとたわむれる
吉備津神社に来ると必ず猫に会います。以前はおみくじ販売機のところにヌシカンさん然とした白猫がいましたが、今回はどうでしょう。
第1猫さん発見。白黒牛柄模様。そういえば今年の干支は牛だし、ご利益ありそう。
庭園の池で豪快に水を飲み……。
去り際に「ニャー」と。
そしてもう1匹。こちらのキジトラさんの方が人懐っこかったです。
相方にされるがまま、警戒心ゼロ。
白黒猫さんとはあまり仲良くないようで、ウーウー言われて私たちの陰に隠れてました(;^ω^)
少し足を延ばして栄西生誕の地へ
回廊を下りた先、南参道の鳥居の方から歩いて駐車場へ戻ります。
こんなところにフグを食べられるお店があったのですね。懐石料理や仕出し料理を提供している橋本屋。
口コミによれば、創業100年の歴史があるのだとか。
昔ながらの鮮魚店が残っていますね。
ふと看板を見ると栄西生誕地と書いてあるではないですか。近そうなので行ってみましょう。
臨済宗の開祖、栄西が誕生したと伝わる旧邸の跡地。
こちらにも梅が咲いていました。
庭園に大きな石の茶器がどーんと。ちょっとシュール。
栄西は茶の普及に努めた人物としても知られています。のどかな吉備路の風景。
吉備津造の屋根がかっこいい。吉備津神社は少し離れたところから見るのもまたいいですよ。
1時間半ほどの滞在でしたが、猫さんとたわむれ、花を愛で、歴史を学び、充実の散策でした。
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