久しぶりの更新になってしまいました。
先月末に洛陽からの訪日団の中国語通訳をさせてもらいました。
9月後半は中国語の挨拶文を集めてひたすら朗読してみたり、アプリでトークを聞いたり、事前にもらった原稿を訳したりと、中国語漬けの毎日でした。
奥が深い通訳の仕事
公式な場での通訳は初めてで不安もありましたが、なんとかやり遂げほっと一息。単発でも岡山でそういう仕事をもらえるようになったのは嬉しいです。
なかなか仕事が安定せず、正直なところ迷いや焦りを感じることもあります。そんな中、今回の通訳の依頼をもらい、「0と1では全然違うよ」と知人がかけてくれた言葉に救われました。
その言葉の通り、やってみてわかったことや得られたことが本当に大きいです。まだまだ経験不足も感じるし、かといって実践してみないことには力はつかない。
中国語だけで意思疎通する分にはそう困らないけど、その場に合った日本語に瞬時に訳すとか、日本側(或いは中国側)の伝えたいことを汲み取って訳すとか、そういうのは場数を踏まないと慣れないことを実感しました。
人間力やコミュニケーション能力をもっと磨きたい。その日初めて会う人にいかに心を開いてもらうかが大切なんですよね。お互いの意思疎通がスムーズにいってこそ、適切な訳語が選べるのだと思います。
珍しい牡丹の花のお茶
お土産にいただいた牡丹の花のお茶。花苞はつぼみのことです。
牡丹は中国の国花。洛陽市は特に牡丹の花が有名です。4月には牡丹祭りが開かれ、牡丹公園の広い敷地の中にたくさんの種類の牡丹の花が咲き誇ります。
西安留学時代、ちょうど牡丹祭りの頃に洛陽を訪れました。今から10数年前のこと。
当時西安洛陽間は快速列車で6時間かかりましたが、今では新幹線で約1時間半だそうです。
日本からの短期旅行であっても、西安と洛陽と両方を見ることができそうですね。
どんな味がするんだろう?とドキドキしながら飲んでみた牡丹の花のお茶。玫瑰(mei2gui, メイクイ)というバラの花のお茶はよく見かけますが、牡丹は初めて。
中国人の友人に聞いてみたらそのままお湯を注いで飲むのが一般的で、砂糖を加えたりフルーツやナツメを入れて飲んでもいいとのこと。
思ったより癖はなく、しいて言えば梅干し茶のような味。
牡丹の花の効能は鎮痛、咳止めの他、美容(シミ、老化等)や生理不順・生理痛にもいいそうで、見た目にも女性にぴったりのお茶です。
但し、花粉アレルギー、妊娠中の方は飲用を避けるよう注意書きがありました。
中国茶には蓋碗が便利
久しぶりに盖碗(gai4wan3, ガイワン)を使ってお茶を入れてみました。
盖碗は写真のような蓋付きの茶碗のことで、三才碗とも呼ばれます。蓋は天、托(受け皿)は地、碗は人を表しているそうです。
中国茶というと道具を揃えたり技術が必要だったりと難しそうなイメージがあるかもしれませんが、盖碗一つあれば湯飲みとして使うことも、急須として使うこともできて、手軽に中国茶を楽しむことができます。
急須として使うときは、蓋を少しずらして隙間からお茶を注ぎます。熱くなりやすいので慣れないうちはお湯を少なめに入れるといいです。
茶海(cha2hai3, チャーハイ)というピッチャーの様なものに一旦お茶を移し、濃さを均一にしてから人数分の茶杯(cha2bei1, チャーベイ:小さい器)に注いでいきます。
盖碗を使ったお茶の入れ方はこちらを参考にどうぞ。
盖碗以外の道具は、たいてい家にあるもので代用して中国茶を入れることができますよ。