先日ちょっといい中国茶を手に入れたので、 家にある中国茶器「蓋碗(がいわん)」を使って、簡単なお茶会を開いてみました。
福建省の武夷山で採れる「岩茶」という珍しい烏龍茶。
ミネラルをたっぷり含んだ体にいいお茶で、入れるといい香りが部屋に漂います。
中国茶を入れるための道具を家にあるもので代用
中国茶器というと、こういう細々とした道具を揃えないといけないイメージがあるのではないでしょうか。
華やかな茶器のセットに憧れる気持ちもあるのですが、日本で買うといいお値段だし、中国で買うにも持って帰るのが大変。
あとは物を増やすのがあまり好きじゃなくて。たまにしか使わないのに場所を取るのはもったいないし……と手を出すまでには至らず。
ただ、中国茶への興味はすごくあって、本やネットで茶器を使った入れ方はよく調べていました。
入れ方を少しずつ知っていくうちに、蓋碗さえあれば、家にあるもので代用できるのでは……と思い始め、使えそうなものを集めてみました。
茶海(ちゃかい):ハリオのティーサーバー
濃さを均一にするために、蓋碗で出したお茶をいったんこの中に入れておきます。
HARIO (ハリオ) コーヒー & ティーサーバー テコ 1,000ml TC-100B
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茶杯(ちゃはい):ティファニーのカップ
中国茶を飲むための湯呑み。
ティファニーは友人から引出物でもらいました。茶杯にしては少し大きいけど、飲み口が薄手で中国茶にぴったり。
水盂(すいう):iwakiの耐熱ガラスサーバー
茶器を温めるために使ったお湯をここに捨てます。
もみじ柄の茶匙は宮島で買ったもの。手ぬぐいをランチョンマット代わりに敷いたらそれっぽくなりました(*‘ω‘ *)
手ぬぐいは、倉敷美観地区にある大原美術館のオリジナルデザイン。美術館の小窓や倉敷川の白鳥がモチーフになっています。
菊の花の柄の蓋碗は、上海で買ってきました。蓋碗を使って牡丹の花のお茶を入れたこともあります。 今回も蓋碗を急須代わりに使いました。蓋をずらしてお茶を注ぎます。
最初は火傷しそうで怖いですが、少し練習すると慣れますよ。こちらの記事で動画を紹介しているので参考にしてみてくださいね。
中国茶をおいしく入れるコツは器を温めておくこと
紅茶もそうですが、中国茶をおいしく入れるには茶器を温めておくことが大切です。
蓋碗から茶海へ、茶海から茶杯へとお湯を移していくと捨てるお湯が少なくて済みます。今回は茶杯が大きめだったので、茶海に入れたお湯を他の茶器に移していきました。
茶海や茶杯は、お茶を入れる直前までお湯を入れたままにして温めておくといいですよ。
使ったのは「奇蘭(きらん)」という岩茶。中国語ではチーラン(qi2lan2)と読みます。パッケージの裏に入れ方のポイントが書いてありました。
1回に使うのは8~10g。これは茶壺(急須)で入れるときの目安。今回は急須より小さい蓋碗を使うので、半分の4gを入れました。
残った茶葉は猫さんマステでとめて保管。
約95度のお湯を注ぎ、蓋をして5~8秒蒸らします。10秒ぐらいを目安に蒸らしました。
蓋碗の蓋をずらして、茶海にいったんお茶を注ぎます。茶杯が大きいのでもう一度蓋碗でお茶を出し、2煎分入れています。
最後に茶海からそれぞれの茶杯へ。
中国茶はお湯を継ぎ足せば何煎も楽しめます。岩茶は少なくとも7煎まで入れられますよ。少し薄くなりますが、それ以上でも香りがちゃんと残ります。
いちばん簡単なのは、茶葉を直接湯呑みに入れてお湯を注ぐだけ。ジャスミン茶を紙コップで飲むことも(笑)
中国茶の入れ方はこちらのサイトがわかりやすかったです。
中国茶を美味しく淹れるポイントと淹れ方手順 | 中国茶はじめ方ガイド | 東洋文化備忘録
初めて淹れるお茶を一煎目からいきなり美味しく淹れるのは誰にとっても難しいです。それができたらプロの所業。なので、一煎目は実験のつもりで思い切って淹れてみてください。一番大切なことは、一煎目の味を基準にして、二煎目以降の蒸らし時間を長くしたり短くしたり調整することです。 二煎目からが本番です。
特に蒸らしのタイミングは難しいのでなるほど!と思いました。
蓋碗があれば香りまで楽しめる
中国茶器は蓋碗だけでしたが、もともとの茶葉がいいものだったこともあり、おいしく入れられました。
茶杯に分けていたら、相方もめっちゃいい匂いしとるやん!とびっくり。
お茶を注いだあとは、蓋碗の蓋の裏の匂いを嗅ぐのをお忘れなく(*´ω`)
入れたお茶とはまた少し違う茶葉の香りが楽しめますよ。蓋碗は茶杯、茶壺、聞香杯と3つの役割を兼ねることができるんです。
中国茶器を揃えるなら、まずは蓋碗がおすすめ。
茶葉を買ったときにプレゼントでいただいたお茶菓子。緑色のは麻花(マーファー)。
青海苔で作った麻花だそうです。ネギが入った塩味のものは食べたことがありましたが、青海苔は初めて!
総社のチャイナフェスタでも振る舞われた麻花。
サクサクしていて甘さ控えめ。中国茶によく合うんですよね。
専用の道具がなくても、中国茶は意外と簡単に入れられますよ。ぜひ中国茶を気軽に楽しんでみてくださいね。