三沢厚彦の作品展が岡山で見られるということで、高梁市成羽美術館へ行ってきました。
三沢厚彦(1961-)は、樟(くすのき)から彫り出した動物達「ANIMALS」シリーズで今 最も注目されている彫刻家です。東京芸術大学で彫刻を学んだ後、2000年から動物をモチーフに制作を手掛け、2001年には優れた現代彫刻家に贈られる 平櫛田中賞(第20回)を受賞しました。三沢は、私達になじみ深いネコやイヌ、あるいは普段目にすることの無いヘラジカやゾウといった大型動物を、力強い ノミ跡と鮮やかな彩色によってほぼ原寸大に作ります。
高梁市成羽美術館 -三沢厚彦 アニマルズ 2015 in 成羽
三沢氏の作品を初めて見たのは、2010年の愛知トリエンナーレのとき。愛らしいシロクマの彫刻が印象的でした。
見に行ったのは「三沢厚彦 ANIMALS 2015 in 成羽」。こちらも迫力のある動物たちの彫刻が中心です。(作品展は昨年5月末に終了しています。記事をアップするまでにずいぶん経ってしまいスミマセン!)
高梁市成羽美術館は、大原美術館の名画を集めた成羽町出身の画家、児島虎次郎の功績を讃えることを目的に、昭和28年に岡山県初の町立美術館として開館しました。児島虎次郎の作品の他、エジプトの古美術、成羽出土の化石などを展示しています。
設計は、直島の地中美術館などを手がけた安藤忠雄氏。
打ちっぱなしのコンクリートが特徴的です。
美術館入口までは、スロープが続きます。水と緑と青い空。こんなのどかな場所で安藤建築が見られるとは思いませんでした(^^;
撮影OKだった展示の一部。
間近で作品が見られ、人もまばらでゆっくりと堪能できました。
1階の喫茶ラ・ミューズで休憩。天気が良かったのでテラス席で外から作品や建物を眺めながら。
チケットの半券は栞にもなります。
本から顔を覗かせるクマ。かなりかわいい。
出口付近には大きな木。
そして、トイレにもアート!外に出てすぐのところです。
満開の椿。
地面に落ちた花もアートな雰囲気に。
入口近くにあった神楽オブジェ。桃太郎伝説の起源とも言われる吉備津彦命が温羅を退治する物語。備中神楽では「吉備津」の一場面。
成羽町は備中神楽発祥の地。地元の人や県内外のボランティアによって手作りの陶器のオブジェが作られ、「神楽ロード」として近くの本丁商店街に展示されています。美術館から歩いて行ける距離なので、合わせて散策してみてくださいね。
温羅退治の伝説は、紫陽花で有名な吉備津神社やかわいい桃の絵馬がある吉備津彦神社にも伝わっています。
戦利品はこちら。ポストカードとマスキングテープを買って帰りました。
高梁市成羽美術館へのアクセス
公共交通機関利用
JR「岡山駅」から伯備線<特急やくも>35分、<普通>約50分、「備中高梁駅」下車。
バスセンターから成羽方面への備北バスで約20分、「成羽」停留所下車すぐ。
バスの時刻表は美術館ホームページから見られます。(1時間に1~2本程度。)
車利用
山陽自動車道・倉敷ICまたは笠岡ICから約50分
岡山自動車道・賀陽ICから約30分、岡山総社IC、有漢ICから約40分
中国自動車道・北房ICまたは新見ICから約50分
岡山空港から車で約60分
★美術館ホームページ:高梁市成羽美術館 -アクセス
同じく成羽町にある観光スポット、吹屋ふるさと村のベンガラの町並みもおすすめ。美術館からは車で約40分です。