岡山県には黄ニラというちょっと珍しい食材があります。
日曜日に友人親子と一緒に中華料理教室の講師をさせてもらい、そのときに黄ニラとエノキを炒めた料理を紹介しました。
岡山市南区灘崎の国際交流行事として、水餃子と中華のおかずを2品作ることに。
友人のお母さんがおかずや餡の作り方を、私は餃子の皮の作り方をレクチャーしました。
写真は試作のときのものです。本番でも皆さんに楽しんでもらえ、おいしく作ることができ一安心。
岡山県産黄ニラを使った炒め物は簡単に作れて、黄ニラの風味をしっかり味わうことができますよ。最後にレシピを載せているので、ぜひ一度食べてみてくださいね。
黄ニラとは?
まずは黄ニラについて少し説明したいと思います。県外の方にはあまり馴染みがないかもしれません。岡山県は黄ニラの生産量が日本一。全国の生産量の約7割を占めています。
黄色い淡い色と優しい香りが特徴で、おひたしやお味噌汁の具など、シンプルな味付けによく合います。黄ニラと鰆を餡にした水餃子もおいしかったですよ。
緑色のニラと黄ニラは元々同じ品種。全く光を当てずに栽培すると、光合成をせず緑の色素が増えないため、葉が黄色い黄ニラができます。
本来植物は光合成ができないと生長できないもの。黄ニラを育てるためには、2年間は緑のニラとして畑で育てます。
そうして養分をたっぷり蓄えた根に黒いシートをかければ、光合成をしなくても根の養分だけで黄色いニラが育っていくそうです。
黄ニラは緑のニラの何倍も手間と時間がかかるため、高級食材として知られています。
価格は関東で一束(約50g)500円もしたりしますが、岡山では150円~350円ぐらいが相場です。
黄ニラの栽培が盛んなのは岡山市、赤磐市、美咲町など。
県北の寒い冬は露地栽培に向かないため、美咲町の柵原地区では、11月から3月までの冬場は旧柵原鉱山の坑道を利用したユニークな栽培を行っています。
坑道内の気温湿度は年間を通じて安定していて、暗闇状態に保たれているので、黄ニラの栽培に適しているのだとか。
鉱山跡が農業に利用されるなんて面白いですね。柵原鉱山跡地は公園にもなっていて、旧吉ヶ原駅に古い列車が展示されています。
黄ニラの旬は2月。2月12日は「にっこり いいニラ 黄にら記念日」らしいですよ。TOKIO出演の鉄腕DASHでも取り上げられました。
参考サイト:
黄金の束、岡山ブランド黄ニラの魅力に迫る|JAだより詳細|農業ポータルおかやま
黄ニラとエノキの炒め物のレシピ
材料(3人分)
- 黄ニラ・・・3束
- サラダ油・・・お玉2杯
- エノキ・・・2束
- 片栗粉・・・大さじ3
- ニンニク・・・1/2個
- ウェイパー(中華だしの素)・・・大さじ1強
- 水・・・適量
作り方
- 黄ニラは5㎝ぐらいに切り、エノキは下の方を切り落とす。
- ニンニクは薄く輪切りにする。大きいものは縦半分に切ってからスライスする。
- 片栗粉を水で溶き、全体量が1カップになるようにする。
- 中華鍋を強火で熱しサラダ油を入れる。熱くなったらエノキを炒める。
- エノキがしんなりしたら黄ニラを入れる。ニンニクを入れよく炒める。
- 水1カップ(200㏄)を鍋のまわりから入れる。
- ウェイパーをスープで溶かして入れる。味を見て水を適量足す。
- 水溶き片栗粉を手で混ぜ、鍋のまわりから入れる。かき混ぜてから味を見て水を適量足す。
黄ニラはネットでも購入することができます。岡山県外の方もお家で試してみてくださいね!
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