ベンガラ色の町並みが美しい、高梁市成羽町の吹屋ふるさと村 。2015年から5年ぶりに再び訪れてきました。
新しいカフェができていたり、連休の人出が多いタイミングだったりで、前回の平日に行った吹屋の様子と比べ、ずいぶんと町が賑わっていました。
ミラーレス一眼で写真を撮るのが楽しくなる吹屋の町並み。かわいい看板猫さんたちにも会えました。
- 初心者には県道33号の川沿いルートからのアクセスがおすすめ
- ベンガラ染めが体験できる「吹屋案内所 下町ふらっと」
- 風情ある吹屋のメインストリートを歩く
- 旅館の建物でくつろげる団子屋さん
- まるでお城!『八つ墓村』のロケ地「広兼邸」
初心者には県道33号の川沿いルートからのアクセスがおすすめ
吹屋ふるさと村は岡山県の北西寄りに位置していて、どちらかといえば県北の新見からの方が近いぐらい。岡山市内から車で行くと、休憩挟んで2時間弱ぐらいでしょうか。
ナビに従うと狭かったり、勾配やカーブがきつかったり、運転に慣れない人には難しい道を案内されてしまいます。
前回の吹屋の記事でも触れていますが、ラ・フォーレ吹屋さんのアクセス案内を事前に見ておくといいですよ。
私はこれを読んでいたにもかかわらず、やっぱり旧道の山道の方を行ってしまい、運転免許を取って2か月弱の初心者ドライバーにはなかなかレベルの高い道のりでした( ;∀;)
今日のドライブは吹屋まで往復約148km🚗山道でエンジンブレーキの使い方を覚えました。坂道の勾配がけっこうきつく、広兼邸までは狭い道もあり、初心者には難易度高め😱
— meg (@yukimegri) September 20, 2020
やっとそれなりに使えるようになったエンジンブレーキ!下り坂の安心感が全然違いますね(;´∀`)
ラ・フォーレ吹屋さんのサイトはスマホでは見づらい部分もあるので補足すると、国道180号から313号を西へ向かう場合、車のナビではたいてい成羽美術館すぐの成羽地域局前の交差点で右折するように指示されるんですね。
そうするとその先がけっこうな山道。運転に慣れていたり、土地勘のある人はいいと思うのですが、自信がない場合は成羽美術館前では右折せず、そのまま直進してください。
さらに西へ進み、水と緑の里ふるさとプラザの手前、手川橋の交差点で右折して県道33号を成羽川沿いに北上するルートの方が易しいようです。
参考までにGoogleマップのルートを共有しておきます。
手川橋から県道33号をしばらく北へ進み、西江邸を過ぎると県道85号と分岐するところへ出てくるので、そこで右折して県道85号へ入ればふるさと村まで行くことができます。
ストリートビューで見ると、85号は一部狭いところもあるのですが、他のルートよりは運転しにくい区間が短くて済むはずです。冬は雪が積もる地域なので、ノーマルタイヤしか装備してない方は時期にも気を付けてくださいね。
85号を南下すると最初にあるのが千枚駐車場。空いていればいいのですが、その先の下町駐車場の方が広くて初心者向けです。
私たちは今回下町駐車場を利用し、そこから吹屋ふるさと村のメインストリートを北に向かって歩きました。
ベンガラ染めが体験できる「吹屋案内所 下町ふらっと」
下町駐車場から階段を上ってふるさと村の町並みのある通りへ。
メインストリートの南端にあるのは、観光案内所を兼ねた吹屋案内所 下町ふらっと。ここで無料の地図や案内がもらえます。
レトロなのれんがかわいい。
ベンガラの絵の具や泥染めを使ったお土産作りができるそうですよ。
ベンガラ染め体験は1,500円から、事前予約が必要です。お子さんと一緒に参加したりもいいですね。
運営にかかわらせてもらっているWebメディア「倉敷とことこ」でベンガラ染め体験を詳しく取り上げています。参考にどうぞ。
風情ある吹屋のメインストリートを歩く
吹屋案内所から通りを北へ、写真を撮りながら適当にぶらぶらと散策。
2回めとはいえ、赤い風情ある建物はどこも絵になり、ついつい何枚もシャッターを切りたくなってしまいます。
唐辛子を育てる吹屋ふるさと村・紅辛(べんがら)唐辛子プロジェクト。我が家お気に入りの調味料、吹屋の紅だるまを手掛けた佐藤紅商店の佐藤さんが始めたそうですよ。
唐辛子の赤色がとっても鮮やか。
ベンガラ色の吹屋郵便局
郵便局までベンガラ色。
吹屋は岡山県内に住んでいてもアクセスしづらい場所。にもかかわらず、県外からも多くの人が訪れていて驚きました。コロナの影響でどこも観光客の足が遠のいていましたが、少しずつ活気が戻っていくといいですね。
長尾醤油酒店の猫さんたち
赤いのれんと昔懐かしい醤油瓶の飾りが目を引く長尾醤油酒店。
前回は看板犬に出会いましたが、この日いたのは猫さんたち。
気持ちよさそうにスヤスヤと。この子は触っても全然動じなかったです。
白猫さんと茶白さんは警戒心強め。離れたところからズームで撮らせてもらいました。
紅だるまの吹屋限定版「粗挽」と高梁紅茶をお土産にお買い上げ。
カフェもベンガラ色
かき氷や軽食が食べられる喫茶楓。 スパゲティは残念ながら売り切れ。食事をしようと思うと、早い時間に行かないとランチ難民になりがちです。
中は昔ながらの落ち着く喫茶店の雰囲気。また次の機会に。
片山邸より北側の通りは比較的静か
上り坂を旧片山邸までのぼり、その先を北へ下ると人もまばらに。前回はなかったおしゃれなカフェが新しくできていました。
ロゴのデザインがいいですね。カフェ燈(あかり)。
地元の野菜を使ったランチがいただけるのですが、満席で入れず。
また通りを南へ戻って、途中にあった団子屋さんで休憩することにしました。
山神社の狛犬さん。
ふわふわのピンクの花はシモツケというそう。ツイッターのフォロワーさんが教えてくれました。
千枚駐車場から見える片山邸の広い敷地
立派な蔵と瓦。旧片山家のお屋敷の外観の一部が千枚駐車場の辺りから見えます。
片山家の中の様子は2015年に吹屋に行ったときの記事をどうぞ。
1日にわずかしかないバスに遭遇
高梁駅と吹屋を往復するバスは1日に数本しか走っていないはず。
今回はバス停で乗り込む人を見かけ、珍しい光景だったので思わず写真に。
瓦も壁もどこを見てもベンガラ色。
旅館の建物でくつろげる団子屋さん
ランチにありつけず、すっかりお腹が空いて団子を食べることに。
旅館松栄館の建物の前で焼いた団子を売っていて、テイクアウトもイートインもどちらでもできます。
ももソーダフロートを頼もうと思ったら既に売り切れ。小さな観光地はやはり朝から行くのがいいのでしょうね。のんびり出発な我が家はほんと何かと逃しがちです。
建物の中は畳敷きの広間に木のテーブルや盆栽が置かれ、ゆっくり寛げる空間。
ももソーダフロートの代わりのマンゴージュース。濃厚でおいしかった!焼きたての草団子と一緒に。
写真を撮っていると、お店の人がこちらもよかったらと声をかけてくれました。赤色の吹屋ベンガラ格子。インスタ映えするのでぜひと。
まるでお城!『八つ墓村』のロケ地「広兼邸」
吹屋ふるさと村から車で10分程。最後に、広兼邸に寄ってみることに。 途中すれ違いが難しい道幅の狭いところもあり、怖い怖いとビビりながらなんとか無事に到着。
広兼邸のお屋敷は、「祟りじゃあー」のセリフで有名な映画『八つ墓村』のロケ地。家というより、もはやお城ですね。
写真では伝わりにくいのですが、駐車場から見上げる広兼邸は圧巻! 閉館直前で外から見ただけですが、難しい道のりを経て辿り着いた安心感と達成感が相まって、ちょっと感動しました。
吹屋エリアには他にも西江邸や銅山の坑道跡である笹畝坑道など、まだ行けてないところがいくつか残っています。どこも多分、道狭い案件で初心者泣かせのドライブコースなんですが、雪が降る前にもう一回ぐらい行けるといいかな!?