10日間もあったはずのお正月休みがあっという間に過ぎ、連休最終日の前日1月4日。岡山でのんびり過ごそうと決めたものの、岡山市内からずっと出ていないし、少しだけ足を延ばしたくなって、井原鉄道で真備町まで出かけてきました。
真備に新しくできたカフェへ行ってみようという、岡ブロ&くらとこ仲間であるむぎちゃさんとまつこさんの計画に便乗させてもらい、川辺宿(かわべじゅく)駅から歩いて待ち合わせ場所へ向かうことに。
倉敷とことこで真備の情報発信にかかわるようになり、ゆっくり真備をまわってみたいと思いながら、なかなか行く機会がなく。
一度まきび公園までふらっとドライブしたことはあるのですが、公共交通機関では行きにくいイメージでした。
だけど今回試しに井原鉄道を使ってみたら、のんびり気候のいいときに歩くのもよさそうだなあと。
一昨年の水害で報道されたとはいえ、真備町がどんなところでどの辺りにあるのか、実際行ってみないと想像がつかないのではないでしょうか。ガイドブックの隅に追いやられるか、そもそも載っていないか、そういうあまり知られていない町が、日本中にはきっとたくさんあるはず。
まあ確かに電車で行くのは不便!それでも興味を持ってくださる方もいるかも……と淡い期待を抱きつつ、今回のルートを写真とともに記録に残しておきます。
- 北長瀬から川辺宿駅まで伯備線と井原鉄道を乗り継ぐ
- 川辺宿駅から讃岐うどんかわはらまで歩いて向かう
- うどんかインド料理か中華か
- 新四季の中華は安くてボリュームたっぷり
- デザートは同じ敷地のカフェブリッジで
- お土産を買いにウォールウォーレンへ
- 夕暮れの清音駅から帰宅
- 清音駅まで歩いてみても
北長瀬から川辺宿駅まで伯備線と井原鉄道を乗り継ぐ
最寄りの北長瀬駅から出発。11:46発、12:16着。川辺宿まで30分で行けるのか!とびっくり。岡山から車で向かうと昼間は倉敷に出るまでが混みやすく、1時間ぐらいはかかるんですよ。
電車で真備をとことこしにきた。北長瀬から川辺宿まで30分ぐらい。本数少ないけど意外と近い。 pic.twitter.com/fINJXcKyTX
— meg (@yukimegri) January 4, 2020
乗り換えや時刻表検索はYahoo!路線情報が便利。
着時間の目安に川辺宿駅井原方面の時刻表。(1月4日時点の土曜ダイヤ)
通勤、通学の時間帯は1時間に2~3本、あとはかろうじて1時間に1本あるかどうかというところ。
伯備線清音(きよね)駅で井原鉄道に乗り換えます。
ICカードは使えません。改札を1回出て切符を購入する必要があります。
津山線もそうでしたが、ICOCAが使えないんですよね。
利用者が少ないローカル路線だと導入がなかなか難しいのかなあ。利便性が上がれば訪れる人も増えるのに。こういうところはもどかしいですね。
乗り遅れたら確実に待ち合わせに遅れるので、北長瀬駅で念のため川辺宿までの切符を購入。でもよく考えたら倉敷まで定期持ってるからやっぱりここまではICOCAが正解だったな……。
清音の切符売り場も、お正月だからといって特に混んではいませんでした。
清音駅の井原鉄道線ホームから小さなワンマン列車に乗り込みます。 1駅で川辺宿駅に到着。
川辺宿駅から讃岐うどんかわはらまで歩いて向かう
川辺宿駅のまわりは田んぼが広がっていてのどか。津山の祖父母の家の近くもこんな感じでした。子どもの頃冬の田んぼの中で凧上げをしたことを思い出し、懐かしさがこみ上げます。
待ち合わせ場所は讃岐うどんかわはらの前。Googleマップの経路案内はかわはらだと遠回りになるため、同じ敷地内のカフェブリッジを目的地にしてルートを確認。
川辺宿駅から約900m。余裕の徒歩圏内です!北京では片道2km程歩いてたぐらいですからね。
スーパーには「がんばろう真備!」の文字。まだ完全に元通りとはいきませんが、去年5月にドライブに来た頃と比べると、日常が戻ってきているという印象が強く、建物の解体や建て直しもその頃より進んでいるそうです。
写真を撮りながらのんびり歩いて20分程で待ち合わせ場所に到着。
うどんかインド料理か中華か
この日の目的はカフェブリッジ。カフェだけでもいいけど、Googleマップを確認していたら、すぐ近くにうどんのかわはら、インド料理のスクーン、中華の新四季を発見。ランチを食べてからブリッジに行ってもよさそう。
ということで同行予定の二人に提案。お正月だし営業していないところもあるかもなので、当日入れるところにしようということになりました。
そして着いてみると3店とも営業中。人気のかわはらもこの日は行列ができていなくてすぐに入れそうな様子。
かわはらについてはアサノさんのすばらしき飯テロ記事を参考に。
どのお店も捨てがたく迷いに迷った結果、あとでホットケーキっぽいスイーツを食べるから小麦粉じゃないものを、という私による謎理論で新四季の中華に決定。
新四季の中華は安くてボリュームたっぷり
新四季は、水害で一度閉店して四季紅からリニューアルオープンしたお店。中国か台湾の方かどちらかわからないけど、みなさん元気に接客されてました。
中国人の元同僚から聞いた話だと、台湾料理を謳っていても実際は中国の東北地方の人がやっていることが多いのだそう。台湾と書かれていた方が日本ではイメージがいいそうで。いろいろ複雑です……。
まずはビール!昼だけど飲みますよ。友人二人は車なので私だけ(;´∀`)
ビールを頼んだら自動的に枝豆がついてくるようです。ありがたい。
一品料理のメニューが何ページにも渡り豊富だったので、おかずをいくつかシェアすることにしました。
ゆず砂肝和え。「涼菜(リャンツァイ)」と呼ばれる冷たい前菜メニューです。残念ながらゆずはあんまり感じなかったけど、ごま油が効いていて香りがいいです!
迷ったら頼んでみてほしい一品。豚肉とキクラゲ炒め。「木耳炒肉(ムーアルチャオロウ)」という、中国現地系料理では超無難でよくあるメニューです。辛くなくて万人に好まれる味。まつこさんからは「キクラゲ炒めるとこんなにおいしいんですね!」という言葉が。
蒸したてアツアツの小籠包!おいしくないわけがない。湯気のゆらゆらを写真に収められて嬉しい。
テーブルに並ぶと壮観ですねえ。中華料理店の口コミってほとんどが定食メニューなので、私はこういう日本人があまり頼まなそうなものを攻めていきたいなあ。みなさんぜひ食べてみて……!
小籠包の向こうにあるのは上海焼きビーフン。中国で食べたのと変わらないほっとする懐かしい味。
一品一品どれもボリュームがあってすっかりお腹がいっぱいになりました。一人1,000円ぐらい。コスパ最強です。
デザートは同じ敷地のカフェブリッジで
中華ですっかり満たされてしまいましたが、本来の目的はこちらでしたね。
新四季と同じ敷地内にあるCAFE BRIDGE(カフェブリッジ)でダッチベイビーをデザートに。ダッチベイビーというのは、ドイツのパンケーキ的なスイーツのことだそうですよ。
真備にこんなおしゃれなお店があったとは。
コーヒーと一緒に、安納芋モンブランのダッチベイビーをいただきました。
コーヒーはブレンドだけで4種類も。迷ったときは、店員さんに好みを伝えてどれがいいか教えてもらいましょう。コーヒーに詳しそうなむぎちゃさんが店員さんにたくさん質問をされてましたよ。
大元のホンキートンクもそうでしたが、岡山はコーヒーの豆からこだわるお店が多く、ブレンドが1種類だけじゃないことに驚きます。
ブリッジのことを検索していたら、まつこさんのご主人Yuukiさんの記事を発見。よく見たら知ってる人が写ってますねえ(笑)
お土産を買いにウォールウォーレンへ
あまむらさんが書いた記事を読んで行ってみたいと思っていた、真備の人気洋菓子店ウォールウォーレン。
念願叶って初めての訪問です。 ここからはまつこさんに乗せてもらって車で。
お正月限定の焼き菓子詰め合わせと、イチゴのパイ、モンブランをお土産に買って帰りました。モンブランは栗の味が濃厚でしたよ。
夕暮れの清音駅から帰宅
ウォールウォーレンから清音駅まで再び車に乗せてもらって、伯備線で帰宅しました。
どこか哀愁が漂う夕暮れの清音駅。
清音駅まで歩いてみても
清音から川辺宿までは金田一耕助ゆかりのスポットを巡るウォーキングコースになっています。今回は途中から車移動でしたが、天気のいい日に軽くどこかで一杯とかしながらなら、清音駅まで歩くのもそんなに苦ではなさそう。
真備町岡田地区は、横溝正史が疎開した地。小説にかかわる場所があちらこちらにあるのです。
清音駅の手前、高梁川を渡る川辺橋からの夕焼けは真備在住のまつこさんも大好きだそう。まつこさんの井原鉄道の記事。稲穂がキラキラ輝く、秋の稲刈り前の田んぼの風景が魅力的です。
もう少し暖かくなったら、今度は夕暮れの高梁川を見に完全徒歩でまわってみようかな。
ローカル線でのんびり旅。こんなルートもありますよ。
▼ことでんでこんぴらさんへ
▼因美線でタルマーリーへ
▼海外編:平渓線で台湾の十分へ